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2017年年頭のごあいさつ 学長 森田 廣

投稿日:2017/01/01 お知らせ

2017年年頭のごあいさつ 学長 森田 廣

「大学の"知の集積"で街の魅力づくりを!そして"教育維新"をこの地から!」

 

学長写真.png 明けましておめでとうございます。本学の学生、ご父母、ご家族の皆様、卒業生の皆様、教職員の皆様、そして、地元、山陽小野田市、山口県の皆様、並びに産・学・官において本学を支えてくださっておられる多くの皆様と共に輝かしい新年をお祝いしたいと思います。

 本学は1987年に、山口県西部の瀬戸内工業地帯に、産業界の期待を受け、地元の市、県と学校法人東京理科大学により創立された工学系短期大学に端を発します。その後、1995年に4年制大学に移行して以来、今日に至るまで、多くの人材を社会に送り出してきました。そして、2016年4月、「公立大学法人山陽小野田市立山口東京理科大学」が、全国八十八番目の公立大学として新たに船出いたしました。それから9ケ月、皆様のお陰を持ちまして新しい年を迎えることができました。日頃の皆様のご支援に、大学教職員一同、心より御礼申し上げます。

 1年後の2018年には工学部に加えて、山口県では初めての薬学部設置を構想しています。長く、この地に望まれていた、薬学の知識を有する人材を育て、地域の健康を担う学び舎ができ、本学は、工学部と薬学部よりなる大学となる予定です。私は、この2つの学部にひとつの使命を持たせたいと思います。それは「人々の生活を豊かにする」ことです。人が生きていくうえで大事なことは3つの豊かさだと思います。「心」と「体」と「富」の豊かさです。工学部は、「生産活動」により、産業を興し、富をもたらし、人を裕福にしなければなりません。薬学部は、「生命活動」により、人の健康寿命を延ばし、安らかな生活をもたらさねばなりません。そして、富と健康こそ心の豊かさを支えるものです。こうして、人が生きる上で必要な「生産活動」と「生命活動」、その大事な二つの営みを守り、発展させていくことを、本学はこれからの目標となし、果敢に挑戦していきたいと思います。この街が、この大学の『知の集積』で、3つの豊かさを備えれば、魅力ある街となり、人はこの街に戻ってくるでしょう。大学の知と市民の力で、この街に魅力を創りましょう。

 地元山口県における教育というと、萩の「松下村塾」が思い起こされます。実は、西暦1881年に本学のルーツである東京理科大学の前身を創った若い学者たちの中に、日本の気象学の父、中村精男という松下村塾の門下生がおりました。理科大の伝統を受け継いで、この地に本学ができたことに、この先学の縁を感じます。そして、私は松下村塾を思うにつけ、3つの要素が生身の教育には必要だと考えます。「進んで自ら学ぶこと」「知識を自分一人のものとせず人に教えること」「世界に目を向け自ら実践すること」の3つです。松下村塾の活動を分析すると、その教育姿勢はこの3つの考え方に集約されます。今、文部科学省は、世界における日本の地位向上のために、ほぼ、この内容に近い3つのことを学力の3要素として高等教育に求めております。160年も前に郷土で培われ、地元に受け継がれてきた教育の真髄が今の日本の教育の目標となっているのです。今こそ、私たちが日本の『教育維新』の先駆けとなりましょう。本学も、「受動的ではない、社会に出てからも学び続けられるような学ぶ方法を身に着けるような教育」「先生の講義を一方的に受けるのではない、双方向、学生同士が教えあう教育」「世の中に出て、どのような境遇にあっても自分自身の能力を発揮できる教育」の3つを根幹に据えた教育を行うことを理念となし、大学のもう一つの使命である研究もまた同じ考え方で貫いております。

 「至誠天に通ず」とは吉田松陰先生の言葉ですが、私も誠意を尽くして教育や研究の道に志せば、必ず良い人材を育てることができ、良い社会を生み出すための貢献ができるものと信じております。皆様にとり、本学にとり、高い志の実現の一歩を踏み出す年となることを祈念いたしまして、年頭の御挨拶といたしたいと思います。


お問合せ:
〒756-0884 山口県山陽小野田市大学通1-1-1

TEL0836-88-3500