投稿日:2017/04/08 研究・プレスリリース
本学機械工学科 田中公美子助教が公益財団法人宇部興産学術振興財団より第57回学術奨励賞を受賞しました。
本研究では、独自に開発したウォータージェットキャビテーションの高圧マイクロジェットによる機械的作用と超音波キャビテーションの高温反応場による電気化学的作用の両方の特徴を有する機械的・電気化学的キャビテーション(機能性キャビテーションと称す)を用い、繊維強化プラスチックの剥離・分離・分解特性を明らかにすることを目的としています。繊維強化プラスチックは異種材料を複合化させて形成するため、リサイクル性にも課題があり、耐衝撃性にも弱い特徴を有しています。その様な特性をもつ繊維強化プラスチックに各種キャビテーション加工を施すことで、プラスチックから剥離し、損傷が少ない状態での炭素繊維の回収が可能となります。
航空機の機体やテニスラケットのシャフト、釣り竿等、幅広く様々な製品に利用され、今後の需要も高まる繊維強化プラスチックのキャビテーションを用いたリサイクル技術の確立が期待されます。
研究題目:「キャビテーションを用いた繊維強化プラスチックのリサイクル性に関する研究」