投稿日:2017/04/18 研究・プレスリリース
本学応用化学科 池上啓太准教授が公益財団法人やまぎん地域企業助成基金から研究費助成を受けることが決定しました。
本研究では、地球温暖化の要因である二酸化炭素(CO2)を効率よく吸着回収し、化学反応で有用物質として再生する「人工光合成」のような仕組みの構築及び実用化をめざしています。
光を受けることで化学反応を進める光触媒と特殊な吸着剤を活用し、太陽光をエネルギー源に、工場などから排出されるCO2を有効利用することで、有用な化学原料や燃料などを製造する循環型社会へ向けた試みです。光触媒だけではCO2を引き付ける力が弱いため、吸着剤を使って反応効率を高めるとともに、光触媒反応を促すための「還元剤」として水素も利用します。水素は県内の利活用が進んでおり、県内資源を最大限に活かしたいという考えです。
実用化には10年以上かかると思われますが、将来的には、再生可能エネルギーである太陽光とCO2と水素だけで化学原料や燃料が製造できるようになることが期待されます。
研究題目:「光触媒と吸着剤複合による高効率二酸化炭素変換技術の開発」
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