卒業生の声

橋本 雅樹

卒業
工学部 機械工学科 2017年卒業
勤務先
株式会社ヤナギヤ
出身
山口県

山口東京理科大学・学科を志望した理由を教えてください。

 高校3年生の時、数学や物理、モノづくりに興味を持ち進学してもっと知識を深めたいと思いました。山口東京理科大学では、チューター制度という教員のバックアップや自分のレベルに合わせた授業を受けることが出来るので魅力的に感じました。また県内で進学したいという思いもあったので志望しました。

在学中、勉強以外で取り組んだこと、楽しかったことを教えてください。

 学習サポートやピアサポートを積極的に利用して先生や先輩と会話してコミュケーション能力の向上に努めました。また3年生からはピアサポーターとなり、主に新入生に対して勉強や学生生活の悩みを聞きアドバイスをしながら自身の問題解決能力の向上にも努めました。  楽しかったことは、池田研究室でそれぞれ研究に勤しむ中、他愛のない会話をしたり飲み会に行ったりしてとても充実した日々を過ごしたことです。

卒業研究(もしくは修士の研究)の内容について教えてください。

 お風呂場の浴槽掃除ロボットの開発を行いました。祖母が浴槽を掃除する際、手足や腰に負担がかかる姿勢で行っていたのでロボットで掃除が出来ないかと思い研究を行いました。ロボットの開発にあたって地面を擦りながら移動する方法を考えていると、生物模倣に着目しその中で地面を這うように移動するミミズに注目しました。ミミズをベースにロボットを製作するのに機構や重量、ミミズの移動方法を実現するのに多くの時間を費やしましたが、なんとか簡易的なロボットが完成し、浴槽に使用される様々な材料の上で移動させ汚れの落ち具合や移動距離を調べました。

現在の仕事を選んだ理由と仕事のやりがいについて教えてください。

ヤナギヤは食品加工機械の設計・製造・販売を行っています。国内外問わず機械を販売して世界中の食を支える縁の下の力持ちといえる重要な役割を担っています。そのような存在になりたい、また食べることが好きなので美味しい食品を生産できる機械を設計したいという思いからヤナギヤを選びました。  やりがいは、自分が携わった機械が製品を生産してスーパーやコンビニに陳列されているのを見た時です。設計から納品まで色々あったけど無事に製品ができて良かったという安心感と達成感がこみ上げてきます。実際に食べるとより一層美味しく感じ次も頑張ろうと気合が入ります。

機械工学科での学びが、現在の職場でどう役立っているか教えてください。

四力学が役立っています。機械の機構や材質の特性、穴あけや溶接には機械力学と材料力学、ヒーターや油を使うフライヤーには熱力学、流量計やポンプを扱う機械には流体力学の知識が必要になってくるので、学生時代に学んでおいて非常に助かりました。  他にもセンサ類(近接センサ,測温抵抗体,フローセンサなど)も多く使用するので、センサ工学で学んだ知識が活かされています。

山口東京理科大学に進学するか迷っている高校生に、アドバイスをお願いします。

私は普通科の高校出身で工業系の人と比べると理系の知識が殆ど無い状態で入学しました。ですが、先生や先輩方が1から丁寧に教えてくれて知識を身に着けることが出来ました。モノづくりに興味はあるけど知識がなく不安、自信がない方でも安心して学ぶことが出来ます。