貴島名誉教授TOPICS人の感性を重視したモノ創りの研究
名誉教授 貴島 孝雄
元ロードスター開発担当主査
ものづくりを楽しもう!自分たちのレーシングカーをつくる。
皆さん、レーシングカーを企画し、設計し、製作し、走ってみませんか。クルマはまだまだ人生を豊かにする可能性を秘めた乗り物です。クルマがもっと速く、もっと安全に、もっと楽しく移動できる為の技術を明らかにする自動車工学、感性工学などを研究してみましょう。レーシングカーづくりを通して、チームワークの大切さ、ものづくりの楽しさ厳しさを体得し、技術者として求められる就業力を身につけましょう。毎年行われている、自動車技術会主催のものづくり・デザインコンペティション(全日本学生フォーミュラ大会)への出場をめざし、一緒に知恵を出し合い、素晴らしいマシンをつくりましょう。
研究室紹介(第6回大会の会場風景 貴島先生、左から2人目・マツダ関係者撮影)
永田研究室TOPICS熟練者技能のディジタル化と知能機械システム
教授 永田 寅臣
工学博士
熟練者技能のディジタル化と知能機械システム
工作機械の持つ高精度な位置決め機能と、人間の感覚的な作業能力を併せ持つ知的ロボットの研究を行いながら、微細金型の仕上げ工程自動化という関連業界が抱える課題の解決に向けて取り組んでいます。たとえば、直径4mm以下の小さな自由曲面から構成されるLEDレンズ成型用金型の仕上げ工程に対応できる「柔らかさ(コンプライアンス)を持つデスクトップ型工作機械」のハードウェアと、位置と力をバランスよくコントロールできる制御システム(ソフトウェア)を開発しています。
研究室紹介微細金型仕上げロボットによる作業工程の自動化
結城研究室TOPICS未来のエネルギー源として期待されている核融合炉の研究・開発
教授 結城 和久
工学博士
地球上に太陽を!核融合炉が拓く新しい未来社会
皆さんはご存知ですか?日本における食の自給率が約40%であるのに対し、エネルギーの自給率はたかだか4%ほどということを。資源に乏しい日本が自給自立できるエネルギーシステムを確保することは、未来の豊かな人間社会を維持する上で絶対的に不可欠な課題です。私たちは、未来のエネルギー源として期待されている核融合炉の研究・開発に携わっており、太陽で実際に起きている「核融合反応」を地球上で実現するため研究に励んでいます。核融合炉の開発は世界中の研究者との共同研究無くしては達し得ないほどの壮大な研究テーマであるため、国際協力事業(日本学術振興会・日米科学技術協力事業(核融合分野))にも参画しています。
研究室紹介ヘリカル型核融合炉FFHR(提供:核融合科学研究所)
吉田研究室TOPICS静電気を利用した新たな装置やシステムの開発に取り組む
教授 吉田 和司
博士(工学)
静電吸着力を利用した紙媒体繰出し機構の開発
静電気に良い印象を持つ方は多くはないでしょう。しかし日常生活において、ラップやブラシなど静電気は有効に利用されています。この静電気による吸着力を利用した新たな機構の開発に取り組んでいます。その一つとして、コピー機やプリンタなどおける紙媒体の繰出し機構などで、これまで使用されていたゴムのパッドやローラに代えて静電吸着力を発生する静電パッドを用いた紙媒体の繰出し機構を開発しています。これによりゴムの摩耗や摩擦係数の変化で生じる問題を低減することが可能となります。この他にも静電気を利用した新たな装置やシステムの開発に取り組んでいます。
研究室紹介静電パッドを用いた紙媒体の繰出し装置外観と繰出し機構の構造
吉村研究室TOPICS火力発電や原子力発電に代わる、環境にやさしい新しいエネルギー技術の開発
教授 吉村 敏彦
博士(工学)
新材料開発による夢のエネルギー・環境技術
火力発電や原子力発電に代わる、環境にやさしい新しいエネルギー技術の開発が熱望されています。本研究室では、プラズマやキャビテーションがもつ高いエネルギーを利用して、新しい材料や創成技術を作り出し、クリーンエネルギーと呼ばれる水素を多量に発生する材料や、省エネ材料、環境浄化技術などの研究に取り組んでいます。
研究室紹介-
キャビテーションエネルギー
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錆びない、ガスが付かない鉄表面の創成
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クリーンエネルギー水素の発生実験
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海洋環境の浄化
(東京湾でのバラスト水処理実験、東京海洋大学)
池田研究室TOPICS自律型トマト収穫ロボットの開発を目指す!
准教授 池田 毅
博士(工学)
ロボット技術を農業へ活かすスマート農業
農作物はその商品価値を保つために、柔らかい表面に傷を付けずに収穫作業を行うことが求められています。この課題に対して、傷を付けずに収穫作業を行うためのアームやハンドの機構や収穫動作を検討し、設計開発に取り組んでいます。また、自動化のためには収穫対象であるトマトの収穫時期を見分ける必要があります。そのために色や形から収穫期を判別する画像処理技術の開発にも取り組んでいます。これらの技術を組み合わせることで自律型トマト収穫ロボットの開発を目指しています。
研究室紹介-
収穫ハンドの開発
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トマト収穫ロボット
微細金型仕上げロボットによる作業工程の自動化
大塚研究室TOPICS顧客の要求に合わせたコストと品質の管理、すなわち設計が鍵
准教授 大塚 章正
博士(工学)
製品の品質と製造コストを高度に管理する公差設計の研究
製品はその性能のばらつきが小さければ顧客に安心感を与え、高品質であると認識されます。しかし、高品質な製品は必然的に価格が高くなります。そこで、顧客の要求に合わせたコストと品質の管理、すなわち公差設計が鍵となります。本研究室では、この設計に関連した研究に取り組んでいます。
研究室紹介-
製品品質に影響する部品の組み立て
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加工痕を模した形状モデリング
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機械部品の接触面の干渉計算
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組み立て誤差と製品性能の分析例(LED照明)
神名研究室TOPICS地球に優しい新たなエネルギー
准教授 神名 麻智
博士(理学)
熱エネルギーに注目し、国内生産できる新たなエネルギー生産技術の開発をめざす
近年は再生可能エネルギーが国内でも普及しつつあります。今まで以上に国内で生産できるエネルギーの開発をめざしています。特に熱エネルギーに注目し、熱工学と生物学の分野融合を行い、新たな視点からのエネルギー生産技術の開発に取り組みます。
研究室紹介千葉研究室TOPICSマテリアルサイエンスとモノづくりのさらなる融合を目指す!
准教授 千葉 良一
博士(工学)
金属の形と強さを自由自在に変化させる!日本の製造業を支える金属加工技術
材料加工技術はものづくりの基礎にあたり,日本の製造業を支える核心技術です.本研究室では,切る,曲げる,伸ばす,潰す,くっつける等の加工技術について,目には見えないミクロな領域での現象にまで着目し,強くて軽い金属製品を安価に効率よく作ることに取り組んでいます.マテリアルサイエンスとモノづくりのさらなる融合を目指しませんか。
研究室紹介-
アルミニウム板を溶かさず接合させる
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Society5.金属原子の配列の解析例
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絞り加工シミュレーション
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実際の成形品