研究入門セミナー

本セミナーでは、1年生の早い段階から機械工学分野の最先端研究に触れることで、研究の楽しさを体感することを目的としている全国的にも珍しい独自のプログラムです。
4年次に取り組む卒業研究を意識し、講義・実習・演習科目への取り組み方や報告書の作成の仕方についても学びます。
以下は令和3年度に実施した内容です。

  • モノづくりロボット、人工知能

    永田研究室Nagata Laboratory

    教授 永田 寅臣工学博士

    研究タイトル

    画像認識のためのオリジナルAIの設計と分類実験

    概要

    まず基本的な画像処理について学びます。つぎに分類したい画像の種類を決めたら、永田研究室で開発したデータ拡張ソフトを使って画像の枚数を増やします。その後、画像認識のためのオリジナルのAIを設計し、増やした画像を使って学習させます。最後に、学習させたAIに様々な特徴を持った画像を入力し、その認識結果を評価します。

  • 福祉ロボット、ドローン制御

    池田研究室Ikeda Laboratory

    准教授 池田 毅博士(工学)

    研究タイトル

    ロボットとインターフェース

    概要

    インターフェースはロボットと人を結びつける上で非常に大事な要素技術である。インターフェースからコントローラがどのように構築されるのかを学び、ロボットのコントローラを構築する。

  • 流体工学・エネルギー工学

    結城研究室Yuki Laboratory

    教授 結城 和久工学博士

    研究タイトル

    コロナに負けない(本当に効果がある教室内の換気方法)

    概要

    現在、新型コロナウィルスの影響で、小中高そして大学での講義が大きく影響を受けています。コロナに感染しないためには、様々な感染リスクの回避が必要です。結城研の研究入門セミナーでは、未だ誰もやっていない「大学の教室内での最適な換気方法」について研究します。コンピュータシミュレーションを用いて教室内の風の流れを予測し(天気予報の風の予測と同じです)、最も良い換気方法について皆さん自身が提案します。

  • 新しい機構開発

    吉田研究室Yoshida Laboratory

    教授 吉田 和司博士(工学)

    研究タイトル

    静電吸着力を利用した機構の基礎検討

    概要

    従来の機能限界を超える機構実現のため静電吸着力を利用した新たな機構開発を行っています。本講座では、静電吸着力の基礎的な実験、あるいは静電吸着力を利用した新たな機構の設計について体験します。

  • 材料の表面改質

    吉村研究室Yoshimura Laboratory

    教授 吉村 敏彦博士(工学)

    研究タイトル

    超高温超高圧キャビテーション処理と
    材料表面評価に関する実験

    概要

    鋼(低合金鋼)の表面に、超高温超高圧キャビテーション処理を施し、得られる表面のミクロレベル形状を光学顕微鏡や電子顕微鏡で観察し、表面電位をケルビンフォース顕微鏡で測定することにより、表面改質や表面評価方法について学びます。

  • 高精度設計

    大塚研究室Otsuka Laboratory

    准教授 大塚 章正博士(工学)

    研究タイトル

    計測情報と設計支援

    概要

    機械設計にはコンピュータが不可欠となってきており、それに伴い様々な設計者支援の方法が模索されています。本セミナーでは、ゼミ形式で機械に関する勉強、3班に分かれての3つの実習を体験します。実習はA:簡単な金属加工と計測、B:簡単な機械の分解と組立、C:MATLABによる数値計算です。

  • 機械加工、加工技術

    千葉研究室Chiba Laboratory

    准教授 千葉 良一博士(工学)

    研究タイトル

    金属の機能と形状を作り込む塑性加工

    概要

    レーザーで絵を描いたアルミニウム板に強ひずみ加工を施して材料全体を強くする金属強化法を体験します。また、製缶技術の基本である絞り加工について、外観不良を起こさない加工条件の範囲を実験的に調査します。

研究セミナーの様子