卒業生の声

揖斐 啓介

卒業
工学部 機械工学科 2018年
勤務先
THK株式会社
出身
山口県

山口東京理科大学機械工学科を志望した理由を教えてください。

中学生の時から地域の自動車整備工場に行って作業を見たり、実際に作業をするなど、機械に関して興味がありました。高校生になると友人と自動車関連の話をする機会が増え、これをきっかけに機械工学科のある大学に入ろうと決めました。 山口東京理科大学を志望した一番の理由は、就職率が当時98%もあったことです。大学を卒業し社会に出て行くことを考えたとき、就職率の高い大学には魅力を感じました。さらに、就職率が高いということは就職する企業も豊富にあり、就活に関しての援助も充実していると思い、山口東京理科大学の機械工学科を決めました。

在学中、勉強以外で取り組んだこと、楽しかったことを教えてください。

中学生の頃からテニスをしていたこともあり、大学でもテニスサークルに所属しました。勉学の合間にテニスで体を動かすことで、心身のリフレッシュを図っていました。 アルバイトではレストランのウェイターと厨房補助を任され、これを通じて仕事に対する意識を高める事が出来ました。また、料理やお菓子作りなど自分の得意分野が増えて行くことは嬉しく、楽しい経験となりました。 広く浅くの精神で、何かと色々なことに興味を持って挑戦していました。

卒業研究(もしくは修士の研究)の内容について教えてください。

卒業研究はトマトを収穫するためのロボットの製作と、トマトの指肢部の開発及び指肢部がトマトに与える影響の検証・実験を行いました。研究に必要となる知識を取得するために、機械設計、3DCADを用いての設計、指肢の構造についてなど、様々なことについて深く調べ、取り組みました。実験が上手くいかなかったり、就職活動によって実験できる時間が限られたりと、自分の思い通りに事が運ばない時もありましたが、最終的に卒業論文をまとめることができました。機械の構造や仕組み、プログラムを独自に考えたりするのはとても楽しかったです。 卒業研究で得た経験や知識は、会社に入ってからも様々な面で役立っています。例えば、今の職場では2DCADを用いて設計をしますが、作業のしやすさを考慮した設計や材料強度、剛性計算、機械構造など、大学で学んだことがそのまま仕事でも活用できています。

現在の仕事を選んだ理由と仕事のやりがいについて教えてください。

3年次のインターンシップ(1週間ほど会社というものを体験するもの)で、THKの協力会社である光洋技研さんにインターンシップに行かせて頂きました。そこで見たLMガイドや球面軸受けといったTHK製品に感動し、共にこの会社で働きたいと思ったのが現在の仕事を選んだ理由です。 今現在、生産技術課の自動化にかかわるグループに所属し、自動機の修理や改造、実際に機械を設計と組み立てに従事しています。大学の卒業研究も自動機の製作でしたが、いざ仕事として取り組むと、毎日が勉強で、学ぶことが多く、それが私にとっての仕事のやりがいとなっています。例えば、自動機の修理にしても、先代のエンジニアがどのようなことを考えてその設計構造にしたのかとか、なぜ今になってこのような不具合が出たのかなど、原因を考えながら対策を練ることは非常に楽しいです。

機械工学科での学びが、現在の職場でどう役立っているか教えてください。

大学の卒業研究がトマト収穫用のロボットの設計・製作でしたので、それに関する知識や経験はエンジニアとしての基礎力になっています。設計や修理作業においても、機械構造に関する場合は機構学や機械要素関係、剛性に関する場合は材料力学、材質に関する場合は金属工学など、教科書を引っ張り出して調べながら仕事をしています。基礎が出来ているのと出来ていないのでは時間や効率に大きな差がでます。調べれば調べるだけ自分の知識と経験として仕事の幅も広がり、想像も出来なかったようなアイデアが出ることもあります。

山口東京理科大学に進学するか迷っている高校生に、アドバイスをお願いします。

山口東京理科大学に入って何をしたいか・してみたいか、将来どうなりたいか…、自分の夢に合致するかどうかで判断すれば良いと思います。一方で、特にやりたいことがなくても、山口東京理科大学は、先生と学生の距離感が近く、先生に相談しながらやりたいことを見つけていくことができる大学です。