卒業生の声

辻 利佳子

卒業
工学部 機械工学科 2020年卒業
勤務先
宇部興産機械株式会社
出身
山口県

山口東京理科大学機械工学科を志望した理由を教えてください。

人工衛星の「IKAROS」をテレビで見てから宇宙工学に興味を持ち、機械工学科を志望しました。セルを広げるために折り紙の「蛇腹折り」を参考にした技術が使用されていることを知りました。日本のモノづくりに対する思いや技術の高さに感動し、自分も世界に誇れるモノづくりがしたいと思いました。また、山口東京理科大学は実家から通えたため、両親も安心してくれたので志望しました。

在学中、勉強以外で取り組んだこと、楽しかったことを教えてください。

地元で4年間続けた飲食店のバイトです。職場の雰囲気や人柄がよかったため続けていましたが、最終的にメニューは全て作れるようになり、教える立場になっていました。4年生の時の卒業研究で忙しくなり、あまりバイトに入ることができなくなるため迷惑になるなら辞めようと思った時、「それでもいいからいて欲しい」と店長に言われたことはうれしかったです。今でも時々食べに行く思い出のお店です。

卒業研究(もしくは修士の研究)の内容について教えてください。

沸騰現象を用いた新しい冷却技術の開発です。 電気自動車のインバータ冷却技術の確立を目標とし、電気自動車の普及に役に立つと考えております。成果が出たときや実験装置を制御しやすいように工夫したことは楽しかったです。実験が長丁場になるため、連続して実験するときは大変でした。

現在の仕事を選んだ理由と仕事のやりがいについて教えてください。

1 dayのインターンシップに参加したことがきっかけです。 見たこともない細かく書き込まれた図面を見たとき、こんな複雑な図面を読めるようになりたいと思いました。社員の方に親切丁寧対応してもらい、実際に成型機のマシンを動かし、成型機の仕事に携わりたいと思い入社しました。 現在は希望通り成型機のダイカストマシンの部署に配属になりました。 初めはしっかりと教育に時間を充て、材力などの基礎知識からマシンの専門知識まで勉強しています。今では少しずつ業務に携わるようになりました。頼まれた仕事を確認してもらい合格がもらえた時はやりがいを感じています。先輩社員のお手伝いが多いため、先輩社員の助けになっていると実感したときが一番うれしいです。近くに工場があるため図面と現物を見比べることができるのは勉強になります。

機械工学科での学びが、現在の職場でどう役立っているか教えてください。

新入社員課題発表会では、スライドの見せ方や発表の仕方が上手と褒められることが多いです。大学時代多くの学会に参加させていただいたことが生きたと感じています。 研究室では流体や熱力を中心に学んだため、油圧に関して勉強するとき知識が役に立っています。どんな機械でも冷却は大切です。ダイカストマシンでも作動油の冷却や金型の冷却など、冷却する箇所は多く存在します。勉強してきた知識が基礎となってあるため、職場で勉強し、理解するために役に立っていると思います。

山口東京理科大学に進学するか迷っている高校生に、アドバイスをお願いします。

山口東京理科大学は全国的に見てもあまり大きな大学とは言えませんが、その分勉強はしやすかったと思います。教授と学生の距離が近いので気になることがあったときすぐに尋ねることができました。学生をサポートするシステムもたくさんあるので安心して大学生活を送れると思います。