卒業生の声

上森 大雅

卒業
工学部 機械工学科 2018年卒業
勤務先
大晃機械工業株式会社
出身
山口県

山口東京理科大学機械工学科を志望した理由を教えてください。

山口東京理科大学には自動車部があり、そこで自動車について学びたいと感じたからです。自動車部では、F1を小さくしたようなレーシングカーを一から作る活動を行っており、自分も参加したいと強く思っていました。また、自動車部の顧問がマツダでスポーツカー開発主査であった貴島先生でしたので、その先生の元で学ぶことに興味を持ち入学しました。

在学中、勉強以外で取り組んだこと、楽しかったことを教えてください。

在学中は自動車部で学生フォーミュラ活動に取り組みました。勉強以上に取り組んだといっても過言ではないかもしれません。徹夜での活動や製作が上手くいかないことなど、数々の辛い事もありました。しかし、大会で完走したときの嬉しさは何ものにも変え難いものです。 在学中で楽しかったことは友人達と旅行に行ったことです。新型コロナウイルスが流行する前でしたので、色々な所に行きました。当時はお金をあまり持ってなかったので、車中泊をしたり、一泊1000円の怪しい宿に泊まったりもしました。大学生でしかできない経験もあると思いますので、ぜひ色々なことに挑戦してみてください。

卒業研究(もしくは修士の研究)の内容について教えてください。

発熱する機器をいかに効率良く冷却することが出来るかを追及する研究を行っておりました。現在、電気自動車が普及してきていますが、高性能化に伴って発熱量が増えるため、冷却が重要になります。将来的には更に発熱量が増加することが予測されるため、既存の冷却技術では冷却が追いつかなくなります。そこで新技術を実現するため、企業との共同研究のなかで取り組みました。 楽しかったことや苦労したことは多くありますが、一番辛かったのは1回の実験が24時間以上かかったことです。徹夜も多いですが、研究内容が社会で役立てるのならとひたむきに取り組みました。

現在の仕事を選んだ理由と仕事のやりがいについて教えてください。

元々機械が好きでメーカーに勤めたいと思っていました。研究室では流体と熱力学について学びましたので、その知識を役に立てたいと思いポンプメーカーに就職しました。実際に大学で学んだ知識を活かすことが出来ますので、設計に携われて良かったと感じます。 やりがいは自らが設計した部品が実際に製品になったときです。設計している時は問題が起きないか不安のほうが強いですが、問題なく製品として完成したときは非常に感慨深いです。

機械工学科での学びが、現在の職場でどう役立っているか教えてください。

大学で学んだ4力学(機械力学・材料力学・熱力学・流体力学)の知識はかなり役に立っています。ポンプは流体を扱う機械ですので、流体力学の知識は実践的な知識となります。他にも強度計算やポンプの能力計算など、幅広く工学的な知識が求められます。また、知識だけでなく論理的な思考など、仕事をする上で必要な多くのことを学んでいます。 これらの知識は大学で定着させるのがベストですが、いやでも入社後も勉強することになりますので「これ大学でやったな」程度の認識があればいいと個人的には思います。それよりも勉強し続ける習慣のほうが大切です。常に学び続ける姿勢で取り組んでください!

山口東京理科大学に進学するか迷っている高校生に、アドバイスをお願いします。

まずは他の大学について色々と調べてみてください。自分の将来について考える大切な機会です。調べるほど魅力的な大学が沢山見つかると思いますが、それでもなお山口東京理科大学で学びたいと思いましたら、ぜひ進学していただきたく思います。大学は入学したら終わりではなく、始まりにすぎません。理科大は自分のやりたいことを親切にサポートしていただける大学ですので安心して進学してください!