卒業生の声

宇都宮 尚之

卒業
工学部 機械工学科 2018年卒業
勤務先
東洋自動機株式会社
出身
山口県

山口東京理科大学機械工学科を志望した理由を教えてください。

大学進学前は特にこれを学びたいといえるものはありませんでした。しかし、幼い時から漠然とモノづくりに興味があったため、機械の根幹から最新の技術まで幅広い分野を勉強することができ、就職にも有利な機械工学科への進学を考えていました。当校には兄弟校である東京理科大学からの教授も多く在籍しており、勉強するのに最適な環境だと考え志願いたしました。

在学中、勉強以外で取り組んだこと、楽しかったことを教えてください。

在学中は、当校のテニスサークルに所属し活動していました。私は講義の隙間時間で集まって球を打っていただけでしたが、同期のメンバーとはサークルだけでなくプライベートでもとても仲良くさせていただきました。テスト期間には学科関係なく一緒に勉強しました。車を購入してからは毎日目的もなくドライブしたのを覚えています。卒業した今でも交流があり、会うと当時の話で盛り上がります。

卒業研究(もしくは修士の研究)の内容について教えてください。

大学では、手指の屈筋健断裂用のリハビリ器具の開発をしていました。患者一人でリハビリが難しい理由は、一人では痛くて耐えられないためです。しかしリハビリを怠ると指が動かなくなることから、器具には確実な効果と安全性の担保の両方が求められました。学生時代は効果と安全の両立に非常に苦労しましたが、仕事を始めて世の中の機械は全部そうやって成り立っていることを知りました。大学での卒業研究はモノづくりの根底にある考え方を学べるいい経験になり、現在でも私の基礎となる部分を形成しています。

現在の仕事を選んだ理由と仕事のやりがいについて教えてください。

現在は、モノを詰めて包装する機械の設計をしています。大学時代の勉強を活かすことができ、自身の作ったものが目に見えてコンビニ等の店頭に並ぶというところに魅力を感じて志望しました。自分が設計した機械が形になり、実際にお客様の工場で稼働し、喜んでいただけることにやりがいを感じながら、日々仕事をしています。

機械工学科での学びが、現在の職場でどう役立っているか教えてください。

包装機の設計をする上で、機械工学の基礎である4力学と制御工学の知識は欠かせません。自身の設計が成り立っているかどうか、根拠を求めるのに大変役立っています。大学での知識だけでは対処できないこともありますが、基礎があってこその応用です。学んだ知識がどこで活かされるかわかりません。興味のある分野だけでなく、幅広く学んでいくことをお勧めします。

山口東京理科大学に進学するか迷っている高校生に、アドバイスをお願いします。

全ての学年で開講される実験や卒業研究を通し、機械工学の専門知識を体感しながら学べるところが魅力です。また、機械工学の知識・技術はすべてのモノづくりの根底にあり、卒業後も仕事に結びつく知識を学べるのでお勧めです。まだ、自分が何をしたいか明確でない方も、当校での学生生活は自身のやりたいことを見つけ、伸ばしていく環境に最適ですので是非入学してください。