研究室・教員紹介

柁川研究室Kajikawa Laboratory

超伝導工学

柁川 一弘教授

Kajikawa, Kazuhiro

博士(工学)

柁川 一弘

電気抵抗ゼロの超伝導現象を活用したグリーン科学技術の創出

電気抵抗がゼロとなる超伝導現象を利用すれば、損失の低減により省エネルギーに貢献するだけではなく、大電流・高磁界の特長により高機能な超伝導応用機器(電気機械、電磁石、NMR/MRI装置など)を実現できます。超伝導機器を安定的に運用するためには、超伝導線や複合導体における電磁特性・熱的安定性の定量的評価に関する基礎的研究も不可欠です。超伝導技術の幅広い普及により、環境にやさしい社会の構築を目指します。

液体水素用高温超伝導ポンプの研究開発

2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて水素社会を構築するためには、比較的高密度な液体水素の利活用が不可欠であり、その高効率な移送を可能にする高温超伝導モータ駆動ポンプの研究開発を実施しています。

液体水素ポンプ用高温超伝導モータのかご形回転子

高温超伝導コイルにおける遮蔽電流磁界の消磁

国内外の病院に幅広く導入されている磁気共鳴画像(MRI)装置の高磁界発生コイルに高温超伝導テープ線を適用する際に、磁界均一度を著しく損ねる遮蔽電流磁界が解決すべき問題となっており、付加コイルによる消磁法を独自に提案・実証しています。

高温超伝導コイル(中央)と消磁コイル(左右)

古栫 雅裕助教

Furukakoi, Masahiro

博士(工学)

古栫 雅裕

経済性と系統安定性を考慮した電力系統の最適化に関する研究

再エネや超伝導機器など様々な設備の導入が電力系統に与える影響を定量的に評価し、経済性や系統の安定性を考慮した最適な運用や最適な設備構成を検討します。