大学院

数理情報科学専攻の概要

専攻名称 工学研究科 数理情報科学専攻 修士課程
設置時期 令和6年4月1日
学生数 入学定員15人/収容定員30人
修業年限 2年
学位 修士(工学)

研究・教育活動の特色

社会人向けデータサイエンス教育プログラム

社会人の多様なニーズに対応する高度情報専門人材教育プログラムを編成し、業務の繁閑にあわせて柔軟な受講が可能となるよう高度なメディアを活用し、多忙な社会人の時間的・空間的な障壁を低下させる教育を展開します。対面講義、遠隔講義を併用し、働きながら大学院生として学ぶことができます。

  • 講義は、対面・オンライン オンデマンドから指導教員と相談の上、 受講方法を選択することができます。また、昼・夜、平日・土曜日も選択して受講することができます。
  • 質問等はZOOM等を利用したオンライン、本学独自の学習管理システム及び電子メールを活用します。
  • 研究課題では、身の周りの業務に関連した課題を持ち込むことができます。
  • 特別研究のためのデータ分析、考察、課題研究、論文指導等は、教室、研究室以外の場所で取り組むことができます。

授業時間割

曜日 区分
2(10:40~12:10) 前期
後期
3(13:00~14:30) 前期 国際コミュニ
ケーション1(通隔)
経営戦略
後期 国際コミュニ
ケーション1(通隔)
[Ⅲ期]テクニカル
ライティング
4(14:40~16:10) 前期 国際コミュニ
ケーション2(通隔)
後期 国際コミュニ
ケーション2(通隔)
5(16:20~17:50) 前期 生体高分子構造学 プログラミング言語論
後期

データサイエンス
創薬

対話システム論
(R8年度) 

応用生命情報論
18:00~19:30 前期 知能情報処理特論 実社会課題データ
分析論
力学系特論 現代数理統計応用論
後期

先端人工知能論

/医療情報学特論

最適化数学特論

カテゴリカル
データ解析特論

アルゴリズム特論

/量子情報理論

地方創生デジタル演習(隔週)

数理情報科学特別講義(隔週)

※授業時間割は、授業の目的や受講者数との関連で、どのような授業スタイルが適しているかが判断されます。
〇集中講義
科目名 学期
数理情報科学特別講義 後期
特別研究 通年
背景色がグレーのセル
必修科目
背景色が白のセル
選択科目

業種別推奨科目

区分 科目名 1 科目名 2 科目名 3 科目名 4 科目名 5 科目名 6
教育機関
(高校教員等)
現代数理
統計応用論
アルゴリズム概論 カテゴリカル
データ解析特論
最適化数学特論 量子情報理論 力学系特論
医療機関
(医薬品製造企業含む)
データサイエンス
創薬
医療情報学特論 応用生命情報学 生体高分子構造学 現代数理
統計応用論
行政
(公務員)
地方創生
デジタル演習
実社会課題データ
分析論
先端人工知能論 対話システム論 現代数理
統計応用論
IT企業 先端人工知能論 知能情報処理特論 プログラミング
言語論
エージェント
システム論
対話システム論
総合企業
(一般企業)
実社会課題データ
分析論
先端人工知能論 エージェント
システム論
知能情報処理特論 現代数理
統計応用論

カリキュラム / 教育課程

専門科目は12単位、教養科目は2単位、研究科目は16単位を修得すべき単位とします。 メジャー・マイナー制により、複数の専攻分野を学ぶことができます。

メジャー 数理システム科学 生命・医療システム科学 情報システム科学 知能・認知科学
科目 専門科目
  • 量子情報理論
  • 実社会課題データ分析論
  • 力学系特論
  • 最適化数学特論
  • 応用生命情報学
  • 生体高分子構造学
  • データサイエンス創薬
  • 医療情報学特論
  • 知能情報処理特論
  • 先端人工知能論
  • カテゴリカルデータ解析特論
  • 現代数理統計応用論
  • アルゴリズム論
  • プログラミング言語論
  • エージェントシステム論
  • 対話システム論 など
教養科目

国際コミュニケーションI、国際コミュニケーションII、テクニカルライティング、
数理情報科学特別講義、地方創生デジタル演習、経営戦略論

研究科目

〇 特別研究

〇...必修科目

カリキュラム・ポリシー

(編成の方針)

① 教育課程の編成及び教育内容

1. 高度な専門性や実践的能力を身につけるために、専門性の高い講義・演習科目、研究科目を配置し、主専攻の他に副専攻を履修できる教育課程を編成する。

2. グローバル化した社会で実践的なデータサイエンティストとして幅広い視野を身に付けるために教養科目を配置する。

3. 数理情報科学と工学・薬学・医学を連携・融合させたアプローチによって、分野の垣根を超えたコミュニケーション能力を養成するカリキュラムを編成する。

(教育課程の構成)

数理情報科学科専攻の教育課程は、編成の方針に基づき、「専門科目」(12)、「教養科目」(2)、「研究科目」(16)で構成する。

4. 「専門科目」(12)は、専攻分野における高度な専門知識と、物事の本質を捉え、自由かつ独創的な発想で情報科学的ニーズに基づく課題を解決する能力に関する専門的な知識を修得するための科目群とし、専門科目のうち、少なくとも12単位以上の専門科目を修得する。

5. 「教養科目」(2)は、本研究科で養成する人材が共通して備えておくべき能力を修得するための科目群である。教養科目のうち、国際コミュニケーションI・II、テクニカルライティング、数理情報科学特別講義、地方創生デジタル演習、経営戦略論から1単位を選択必修科目として修得し、少なくとも2単位以上の教養科目を修得する。

6. 「研究科目」(16)は、研究能力や高度な専門技術を修得するために、指導教員による個別指導を受ける必修の科目区分とする。

② 当該教育課程における学修方法・学修過程

1. 授業は、講義(オンデマンド授業、オンライン授業を含む)、演習、実習のいずれかにより、またはこれらの併用により行う。

2. 学生に主体的な学びを促すために、小テスト・レポートの実施、グループワーク、ディベート・ディスカッション、プレゼンテーション、課題解決型学習、プログラミング等、能動的学習(アクティブラーニング)の手法を授業形態に応じて効果的に取り入れる。

③ 学修成果の評価

1.授業科目の成績評価は、試験、レポート、演習・小問、プログラミング能力等によって厳格に判定する。成績が一定の水準に達したと認められた場合に、所定の単位を認定する。

2. 修了するためには、所定の科目を含めた30単位以上の修得に加えて、必要な研究指導を受けた上で、中間報告会での発表、修士論文等の提出を経て、修士業績報告会での最終審査に合格することを必要とする。

3. 修了要件は、専門科目は12単位以上、教養科目は2単位以上、研究科目16単位を含め、合計30単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び最終試験に合格することとする。ただし、在学期間に関しては、優れた研究業績を上げた者については、修士課程に1年以上在学すれば足りるものとする。

4. 学生に授業アンケート等を実施し、個別科目での学生の理解度や各講義・授業への要望、及び学習達成状況等を把握し、その結果を授業や教育課程の改善に役立てる。

高度情報専門人材教育の役割

1.地域産業のDX推進と競争力強化

 ・地域の企業や行政がデジタル変革を進めるために、最新のデータサイエンスやAI技術を習得した人材の育成。

 ・社会人が仕事と両立しながら学べる環境を提供し、デジタルで地域の活性化・競争力を向上。

2.大学の知識・技術を社会に還元

 ・大学の持つ高度な数理情報科学やデータサイエンスの知見を、社会人向けに応用しやすい形で提供。

 ・研究成果の社会実装を促進し、産学連携を活性化。

3.企業と大学の連携強化

 ・企業の課題を大学側が理解し、研究課題やカリキュラム開発(PBL,アントレナーシップ等)に反映。

 ・共同研究や技術開発プロジェクトの創出。

4. リスキリングによるキャリアアップ

 ・IT・データサイエンス・AIのスキルを学ぶことで、キャリアパスの拡大。

 ・企業の中での新しい役割(データ分析・AI活用・システム設計など)を担える人材を育成。

5.社会人学生の増加と多様化

 ・多様な背景を持つ学生が集まり、実践的な教育や研究の活発化。

 ・地域のデジタル技術水準を底上げ。

 ・地域の中小企業や自治体のデジタル化を支援し、持続可能な発展へ

在学生から

数理情報科学科専攻 M1 (2期生)塚本 みお

新しい分野への挑戦。

私は現在、工学研究科 数理情報科学専攻に在籍し、主に機械学習の分野を学んでいます。学部時代は電気工学科に所属し、熱電材料の研究に取り組んでいました。

学部での卒業研究では、熱電輸送特性のシミュレーションをPythonで行っていました。プログラミングを通じて研究を進める中で、コンピュータを使った問題解決の可能性に深く魅力を感じるようになり、新しい分野に挑戦することを決意しました。電気工学科で学んだ基礎知識をさらに発展させ、より広い応用が可能な機械学習の分野で、材料科学への新手法の提案をしたいと考えています。

この学科の最大の魅力は、少人数制による手厚い指導が受けられることです。教授や学生同士の距離が近く、研究に行き詰まった時でも気軽に相談できる環境が整っています。また、本学では地域との連携プロジェクトも活発で、実社会の課題に直結した研究に取り組む機会も豊富です。正直に言うと、学部時代はそれほどコードを書く経験が多くなかったため、最初は苦労もありました。しかし、基礎的な処理から始めて徐々に複雑な処理にも対応できるようになり、論理的思考力が確実に向上していることを実感しています。

大学院での研究を通じて、機械学習の理論的知識とその実践的応用スキルを身につけたいと考えています。修了後は、データサイエンティストとして企業で活躍し、実ビジネスに関連したデータ分析プロジェクトのリーダーとして、顧客の課題解決に携わることを目指しています。

数理情報科学科専攻 M1 (2期生) 井野 勇太

地元に貢献できることがしたい。

私は大学卒業後、教職を経て、現在は地元・山陽小野田市で飲食店を営んでいます。もともと、地元に貢献できることがしたいという思いがありましたが、日々、地域の人々と向き合うなかで、「この街をよりよい場所にしていきたい」という気持ちはより一層強くなっていきました。 その中で地域課題の解決に役立つ学びとして、数理情報科学の分野に強く惹かれるようになりました。特に、データサイエンスやAIは、社会のあらゆる課題にアプローチできる力を持った"ツール"だと感じています。都市部に比べてデジタル活用が遅れがちな地方こそ、学びを深め、実践に活かすべきだと考え、進学を決めました。

この学科の魅力は、社会に存在する膨大で複雑なデータを用いて、傾向や予測を行うための知識とスキルを体系的に学べる点にあります。単に技術を学ぶだけではなく、データ分析を通じて 実社会の課題に対して具体的なアプローチができる力が身につくのも、大きな魅力のひとつです。また、今注目されている AI がどのような仕組みで動いているのか、その裏側にある数学やアルゴリズムを理解できることも非常に刺激的です。一方で、理論や数学的思考を求められる場面も多く、簡単ではありませんが、それだけに深く理解できたときの達成感は大きいです。

社会人学生としての不安もありましたが、授業はハイブリッド形式で柔軟に参加でき、学びやすい環境が整っています。何より、社会を経験したからこそ「自分に本当に必要な学び」が明確であり、目的を持って取り組める今の時間は、かけがえのないものです。

将来的には、学んだ知識を活かして、地域の活性化や街づくりにデータの力を取り入れ、地元に貢献していきたいと考えています。社会や未来に貢献したい、そのために本気で学びたいと思う方にとって、この学科はきっと、最良の選択肢になるはずです。

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