研究組織Research organization

研究室一覧

  • 有機化学系 稲見研究室(有機薬化学分野)
    薬学における有機化学の知識を基盤として、「生理作用をもつ」新規有機化合物の合成と反応性、生体分子との相互作用を検討することで、活性発現機構の解明に関する研究を行っています。とくにがんの予防をめざして研究を進めています。発がん性N-ニトロソ化合物の詳細な活性化機構の研究や植物・食品中に含まれる発がんを抑制する化合物の探索研究をはじめ、活性酸素消去化合物、一酸化窒素供与体などの創製にも取り組んでいます。
    • がんや疼痛
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 地域や環境問題を解決する
    • 循環器系の疾患(高血圧など)
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • DNA損傷抑制
    • がん予防
    • 制がん
    • 活性酸素・活性窒素
    • 生理活性物質の合成
  • 有機化学系 松永研究室(薬品製造化学分野)
    野球グローブが右手・左手用と区別されているように、私たちの体は、薬の有効成分の三次元構造を「右手・左手の関係」(お互いが「元の物質」と「鏡に映った物質」の関係で、「鏡像体」といいます)のレベルまでしっかりと認識することができます。見た目は同じようでも、ごくわずかな違いによって、薬の効き目に差が出たり、副作用が起きたりします。私たちは、「鏡像体」が存在しうるような医薬品などの合成の際に、片方の立体構造のみを簡単に、効率的に合成する方法(不斉合成)の開発に取り組んでいます。
    また、これまでに無い新概念に基づく新規合成手法の開発や、民間企業並びに他大学との共同研究にも積極的に取り組んでいます。
    • 代謝系の疾患(糖尿病など)
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 地域や環境問題を解決する
    • 循環器系の疾患(高血圧など)
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 不斉合成
    • 分子設計
    • 医薬品合成
    • 有機合成化学
    • 環境配慮型触媒
  • 有機化学系 田村研究室(薬品製造化学分野)
    医薬品の多くは分子であり、薬となる分子は生体内の分子と相互作用する「構造・かたち」であることが薬として効果を示すために必要です。
    これまでにない「構造・かたち」の分子や、”創る”ことが困難であった分子を効率的・選択的に”創る”方法(高選択的不斉合成反応)を開発し、開発した反応を利用して、生物活性を示す分子や将来に医薬品となる分子を”創る”研究を行っています。
    • がんや疼痛
    • 代謝系の疾患(糖尿病など)
    • 循環器系の疾患(高血圧など)
    • 感染症や病原菌
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 不斉合成
    • 不斉触媒
    • 医薬品リード化合物
    • 有機合成化学
    • 生物活性物質
  • 有機化学系 西本研究室(基礎薬学分野)
    現在、大腸がん、膵臓がんに対する治療法として、外科的手術、放射線照射とともに抗がん剤投与が広く行われています。しかし、これらの抗がん剤に耐性を示すがん細胞が出現し、再発を引き起こす場合があり、新たな治療法の開発が求められています。そこで、当研究室では、さまざまな抗がん剤や阻害剤を組み合わせて、培養しているがん細胞に添加し、細胞生存率を指標として高い抗腫瘍効果を示す抗がん剤や阻害剤の新たな組み合わせを見出し、そのメカニズムの解明を目指しています。
    • がんや疼痛
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • がん
    • 抗がん剤抵抗性
    • 細胞死
    • 細胞老化
  • 有機化学系 吉見研究室(基礎薬学分野)
    薬や毒を含む多くの化合物は、すでに知られている生理活性とは別に未知の活性ももっていると考えられます。また、世界最大の化学物質データベースには1億数千万の化合物が登録されていますが、生理活性はよくわからないものばかりです。多くの機能は、眠ったまま見過ごされているといえます。化学物質の、まだ知られていない活性を探索することは、化学物質に新たな情報(付加価値)を与え、新しい用途を生み出します。あるいは既存薬の新しい薬としての再活用や副作用を予測するといった場面で役立ちます。
  • 物理化学系 宮本研究室(生命物理化学分野)
    生体内のユビキチン化は、不要なタンパク質の分解などの機能を担い、健康の維持に重要です。このユビキチン化の主な経路を担うE2という酵素が白血病や乳がんなどに関与していますが、複雑な反応という理由から、これまでE2活性を正確に計測することが困難でした。当研究室では世界で初めて人工ユビキチンリガーゼ(ARF)を分子設計し、簡便なE2活性の検出に成功しています(特許第5990308, 5971788号)。この研究を発展させることで、医薬品の効果を治療前に予測できるがん診断が可能になると期待されています。
    • がんや疼痛
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • がん
    • タンパク質の分解
    • 健康
    • 疾患
    • 診断
  • 物理化学系 田所研究室(生命物理化学分野)
    抗体は体内に侵入した異物に対してつくられ、特異的に認識・識別し排除するようにはたらく分子です。最大の特徴である特異性を担っている抗原結合部に着目し、この部位を取り出してつくられた分子を人工小型抗体といいます。私たちは、人為的に人工小型抗体そのものを改良したり、別の小型抗体分子や薬物を連結させたりすることで新しい抗体分子を創り出し、これまで困難であった病気の診断や治療に活かすことをめざして研究を進めています。
    • がんや疼痛
    • 感染症や病原菌
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • がん
    • バイオ医薬品
    • 分子間相互作用
    • 抗体
    • 疾患
  • 物理化学系 和田研究室(分析科学分野)
    当研究室では、さまざまな最新の研究機器や技術を用いて、分析方法の開発を主に行っています。分析対象は、医薬品、食品成分、薬毒物および環境汚染物質などです。これらをヒトの健康に影響を与える「健康影響物質」としてとらえ、高感度(いかに微量の成分を量れるか)な分析方法の開発に取り組んでいます。さらに開発した分析方法を用いてヒトの健康への影響に関する新しい知見を見出し、積極的に社会に発信します。
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 地域や環境問題を解決する
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • HPLC
    • 医薬品分析
    • 抗体医薬品分析
    • 環境汚染物質分析
    • 生体試料分析
  • 物理化学系 武藤研究室(分析科学分野)
    当研究室では、さまざまな最新の研究機器や技術を用いて、分析方法の開発を主に行っています。分析対象は、医薬品、食品成分、薬毒物および環境汚染物質などです。これらをヒトの健康に影響を与える「健康影響物質」としてとらえ、高感度(いかに微量の成分を量れるか)な分析方法の開発に取り組んでいます。さらに開発した分析方法を用いてヒトの健康への影響に関する新しい知見を見出し、積極的に社会に発信します。
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 地域や環境問題を解決する
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • お薬教室
    • 抗酸化活性評価
    • 機能性食品分析
    • 発光分析
  • 生命科学系 井上研究室(病態生化学分野)
    私たちの身体を構成する細胞には、約30000万の遺伝子が存在することが知られています。それらの遺伝子スイッチが、適切にオン・オフされることによって、健康が保たれています。
    私は、それらの遺伝子の中で、特に外界からの刺激(活性酸素、紫外線、ヒートショック、微生物など)に対してからだを守る遺伝子スイッチの研究を行っています。そして、その成果を新薬の開発に繋げることを目指しています。
    • 代謝系の疾患(糖尿病など)
    • 地域や環境問題を解決する
    • 感染症や病原菌
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • ストレス応答
    • 免疫応答
    • 慢性炎症
    • 生体防御
    • 酸化ストレス
  • 生命科学系 伊豫田研究室(病態生化学分野)
    人体は莫大な数の細胞から成っていますが、細胞は体内の細胞外マトリックス(ECM)を「つかむ」ことで適切に集合し、さまざまな組織を形づくります。このとき細胞は、「ECMの手づかみ」を介して、適切な機能発現に重要な信号を受け取ります。ところがECMは、加齢などの要因でその状態に変化が生ずるため、ときに細胞は異常信号に晒されて調子を崩し、病気の種となります。当研究室では「細胞とECMとの作用状態」を軸に加齢性疾患を見直すことで、さらなる疾患の理解と新規治療法の創生を目指しています。
    • がんや疼痛
    • 循環器系の疾患(高血圧など)
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 脳や神経の疾患
    • アルツハイマー
    • がん
    • マクロファージ
    • 慢性腎炎 (CKD)
    • 細胞外マトリックス
  • 生命科学系 沖田研究室(病態生化学分野)
    過剰栄養で引き起こされる生体への悪影響は「過栄養ストレス」と呼ばれています。私は、この過栄養ストレスが、糖代謝に重要な膵臓に存在するβ細胞へおよぼす生理的影響を研究しています。膵β細胞は血糖値を下げるインスリンの分泌を行う重要な細胞で、この細胞が障害を受けると体内の血糖値が常に高いレベルとなり、糖尿病の発症につながります。本研究によって、糖尿病の病態の理解につながり、ひいては新しい糖尿病治療薬あるいは糖尿病予防法の開発につながると考えられます。
    • 代謝系の疾患(糖尿病など)
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 地域や環境問題を解決する
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • 2型糖尿病
    • ドラッグリポジショニング
    • 代謝ストレス
    • 機能性食品
    • 膵ランゲルハンス島
  • 生命科学系 篠原研究室(生体防御学分野)
    免疫細胞は加齢にともない機能が下がることで、「COVID-19(新型コロナウイルス)のような感染症にかかりやすく重症化する」「自分に対する抗体・炎症性サイトカインを産生し疾患を発症・悪化させる」と考えられています。細胞内で起こる複雑な現象をコンピューターによる計算と細胞を使った実験を行い、免疫B細胞の活性化の仕組み、とくに老化によって変わってしまう機能を理解しようとしています。仕組みを理解することで、新しい薬の標的が明らかになると考えています。
    • がんや疼痛
    • 代謝系の疾患(糖尿病など)
    • 感染症や病原菌
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 統計・データサイエンス研究
    • システムバイオロジー
    • 免疫
    • 分子機序
    • 疾患制御
    • 老化
  • 生命科学系 川上研究室 (生体防御学分野)
    細胞をつくる設計図の研究をしています。この設計図に異常が生じると、ゲノム異常やがんの原因となるため、細胞中で厳密かつ巧妙に機能する必要があります。このような重要機能の根幹部分は、進化の過程で微生物からヒトまで高度に保存されます。私たちは単純な微生物をモデル生物として解析し、高等で複雑なヒトにも当てはまる新たな共通原理を追究しています。がん治療、長寿実現、感染症対策への還元をめざします。
    • がんや疼痛
    • 感染症や病原菌
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 統計・データサイエンス研究
    • がん
    • ゲノム複製
    • モデル生物
    • 感染症
    • 細胞周期制御
  • 生命科学系 堀江研究室 (生体防御学分野)
    免疫システムは、細菌やウイルスを排除するためにからだがもつ防御機構だと認識されています。その免疫システムの異常は感染症だけではなく、がんやアレルギー疾患、生活習慣病といった様々な慢性疾患の原因にもなることが最近わかってきました。多くの人がかかる、こうした病気に対する新たな治療法を開発するため、特に免疫システムにブレーキをかける細胞に着目し、からだにおける役割やその機能を調節できる薬 (新規物質や漢方薬など) について研究しています。
    • がんや疼痛
    • 代謝系の疾患(糖尿病など)
    • 循環器系の疾患(高血圧など)
    • 感染症や病原菌
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 脳や神経の疾患
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • 免疫学
    • 免疫抑制細胞
    • 漢方薬
    • 老化
    • 薬理学
  • 生命科学系 嶋本研究室 (再生医療学分野)
    これまでの医療では治すことができなかった難病(脊髄損傷、脳梗塞、心疾患、肝臓疾患など)に、細胞を使った治療を提供するのが再生医療です。再生医療学分野ではiPS細胞や間葉系幹細胞を用いて、移植治療に用いる細胞の開発や早期老化疾患ウェルナー症候群の治療法の開発、そして多発性嚢胞腎をはじめとする難病の創薬研究を行っています。また、iPS細胞技術を応用したがん再発のメカニズム解明、iPS細胞にゲノム編集技術を駆使した疾患モデルの開発やゲノム編集技術を応用した遺伝子治療法の開発にも挑戦しています。さらに、再生メカニズムの根本的な理解を目指して、ゼブラフィッシュを用いた研究など、幅広く展開しています。
    • がんや疼痛
    • 循環器系の疾患(高血圧など)
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • iPS細胞
    • ゲノム編集
    • ゼブラフィッシュ
    • 再生医療
    • 老化
  • 生命科学系 畠山研究室 (健康情報科学分野)
    紫外線を高効率かつ安定して吸収する紫外線防御物質は、紫外線ストレスと付き合う手段としてさまざまな地球上生物により生産、摂取されています。それら天然の紫外線防御物質を人間生活に応用する試みも進んでおり、日焼け止めや抗酸化剤としての働きが研究されています。当研究室では、天然由来の紫外線防御物質について紫外線照射下の動きや光安定性のメカニズムをコンピューターシミュレーションにより研究しています。
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • シミュレーション
    • 光化学
    • 天然物
    • 紫外線
  • 生命科学系 百渓研究室 (薬学倫理学分野)
    高血圧は万病の元です。原因のひとつは血管の縮みすぎですが、それをゆるめる薬につながる研究をしています。薬には必ず副作用がありますが、同じ効果をもつ薬でも薬が違えば副作用も違います。そして、ある人にとってある薬の副作用は都合が悪くても、同様の効果がある別の薬の副作用は問題ない場合があります。高血圧の治療薬も、できるだけ多くの種類があった方が何かと都合が良いのです。私たちは、研究をとおしていろいろな種類の高血圧治療薬をつくろうとしています。
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 地域や環境問題を解決する
    • 循環器系の疾患(高血圧など)
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 平滑筋
    • 血管
    • 高血圧
  • 生命科学系 坂井研究室 (薬学倫理学分野)
    高血圧は万病の元です。原因のひとつは血管の縮みすぎですが、それをゆるめる薬につながる研究をしています。薬には必ず副作用がありますが、同じ効果をもつ薬でも薬が違えば副作用も違います。そして、ある人にとってある薬の副作用は都合が悪くても、同様の効果がある別の薬の副作用は問題ない場合があります。高血圧の治療薬も、できるだけ多くの種類があった方が何かと都合が良いのです。私たちは、研究をとおしていろいろな種類の高血圧治療薬をつくろうとしています。
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 地域や環境問題を解決する
    • 循環器系の疾患(高血圧など)
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 平滑筋
    • 血管
    • 高血圧
  • 健康化学系 田中研究室 (生薬学・漢方分野)
    生薬、漢方に関連する研究を幅広く進めています。生薬の原料である薬用植物の育種、栽培、調整法の最適化に関する研究や新しい薬効を見出す資源探索研究など人々の健康維持や疾病の治療を念頭にした研究を行っています。また、薬用植物から見出された貴重な生理活性化合物の分析法の開発も進めています。植物を有効に活用するためには、生理活性成分を正確に測定する必要があります。私たちは、新しい分析法として抗体を活用した方法を開発しています。
    • がんや疼痛
    • 代謝系の疾患(糖尿病など)
    • 地域や環境問題を解決する
    • 感染症や病原菌
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 脳や神経の疾患
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • 伝統医薬
    • 天然物化学
    • 機能性食品
    • 漢方薬
    • 生薬
  • 健康化学系 緒方研究室 (健康情報科学分野)
    生物はタンパク質が機能することにより生きています。それらのタンパク質が普通とは異なる異常な働きを示したときに病気になります。そのため異常な働きのタンパク質を正常に戻すことが薬の役割です。薬となる化合物はタンパク質の表面のくぼみに結合する場合が多く、このくぼみにうまく当てはまる化合物を設計することが薬を見つけ出す近道になります。コンピューターを用いて効率よく、くぼみにはまる薬を設計するシステムの研究開発を行っています。
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 統計・データサイエンス研究
    • コンピュータシミュレーション
    • バイオ・ケモインフォマティクス
    • 分子設計
    • 計算創薬
  • 健康化学系 武田研究室 (衛生化学分野)
    胎児や新生児は、自身が健康に発育するための「環境」を自分で形成・選択する力を持ちません。にもかかわらず、環境汚染物質の刺激や母体環境の変化に大きな影響を受けます。特に近年、ウイルスと同じくらい小さい粒子(ナノ粒子)が体に入ると、病気の原因になったり、病気を悪化させたりすることが示されています。大気汚染のPM2.5はよく知られていますが、その中に含まれるナノ粒子と様々な病気の発症・重症化リスクとの間に因果関係があることが、疫学研究によりわかってきたのです。その中には子どもの脳の病気も含まれています。また、ナノ粒子に関わる基礎研究で培った技術や知見を活用し、胎児発育不全や子宮内低灌流などの母胎環境の変化による低出生体重や周産期脳障害も研究の対象にしています。子どもたちの健康増進に向け、環境からの望まない悪影響や発育異常を早期に捉え、その原因とメカニズムを探り、未然に防ぐための早期予測予防の実現を目標に研究に取り組んでいます。
    • 代謝系の疾患(糖尿病など)
    • 地域や環境問題を解決する
    • 妊産婦・小児
    • 循環器系の疾患(高血圧など)
    • 生命・生体を理解する
    • 脳や神経の疾患
    • 運動器系の疾患
    • 微小粒子
    • 早期診断
    • 環境汚染
    • 胎児・新生児
    • 脳発達
  • 健康化学系 立花研究室 (衛生化学分野)
    健康寿命を延ばすには、疾病の予防、早期発見が非常に重要です。少子化の進む日本では、とくに次世代を担う子どもの健康の維持・増進がこれまで以上に重要になっています。当研究室では、医薬品、食品添加物、農薬などさまざまな身の回りの物質や環境汚染物質が胎児や新生児におよぼす影響に注目しています。このような物質にさらされることで起こる健康影響の原因を探り、未然に防ぐための研究に取り組んでいます。
    • 地域や環境問題を解決する
    • 妊産婦・小児
    • 生命・生体を理解する
    • 脳や神経の疾患
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • 微小粒子
    • 環境汚染
    • 胎児・新生児
    • 脳神経系
    • 遺伝子発現制御
  • 医療薬学系 牛島研究室 (薬剤学・製剤学分野)
    生体は昼夜サイクルに順応するために、「体内時計」機能を全身の細胞に備えています。体内時計が機能することで、ヒトの身体機能は時間帯に応じてダイナミックに変化します。この変化を上手に利用して、薬を安全に使用する方法について研究しています。また、夜型生活や時差ボケ生活は、この体内時計機能を乱してしまいます。ひいては生活習慣病やがん患いやすくなったり、治療薬が効きづらくなったりすることから、体内時計の乱れが病気を引き起こすメカニズムについての研究も行っています。
    • がんや疼痛
    • 代謝系の疾患(糖尿病など)
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 循環器系の疾患(高血圧など)
    • 生命・生体を理解する
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • 運動器系の疾患
    • 体内時計
    • 時計遺伝子
    • 薬物動態
  • 医療薬学系 堀口研究室 (薬剤学・製剤学分野)
    当研究室では、再生医療のための幹細胞製剤の開発や遺伝子治療製剤の開発に取り組んでいます。さらに、くすりの効果を最大限に発揮させ、副作用を抑えるドラッグデリバリーシステム(DDS)を開発しています。DDSとは、薬の構造や輸送体を工夫することで、必要な部位・時間に薬を届けるための技術です。これまでに、悪性腫瘍、慢性閉塞性肺疾患COPD、慢性腎臓病CKDの克服を目指した独自のDDSを開発しています。私たちの研究によって、治療法のない病気を克服できる新しい未来を創造していきます。
    • がんや疼痛
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • がん
    • 再生医療
    • 慢性腎炎 (CKD)
    • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
    • 遺伝子治療
  • 医療薬学系 下川研究室 (医薬品評価学分野)
    製薬企業が厚生労働省に新薬の申請をすると、認可に当たっての審査が行われます。しかし、これまでにない画期的なメカニズムで効く薬などの場合、どのように審査すれば良いのか審査方針の検討に時間がとられ、その結果、日本で新薬が使えるまでの時間が長くなる場合もあります。これを防止し、あらかじめ準備ができるようにするため、世界の何万もの論文などの内容をコンピューターにより分類し、世界で開発中の有望な医薬品開発技術を開発初期の段階で発見する手法の研究をしています。
    • 地域や環境問題を解決する
    • 統計・データサイエンス研究
    • レギュラトリーサイエンス
    • 社会薬学
    • 規制
  • 医療薬学系 木村研究室 (薬理学分野)
    卵の腐敗臭や温泉のイオウ臭などで有名な硫化水素(H2S)と、H2Sよりもイオウ原子の数が多いポリサルファイド(H2Sn)は、体内の酵素によって生合成されます。これらは神経伝達や血圧の調節、細胞の酸化ストレスからの保護、抗炎、酸素濃度センサー、ミトコンドリアにおけるエネルギーの産生など、多様な生理機能を担っています。当研究室では、その生合成と生理機能について研究しています。この研究をもとに、他の研究室では心不全治療薬、関節痛治療薬、胃潰瘍治療薬などの開発が進んでいます。
  • 医療薬学系 澁谷研究室 (薬理学分野)
    硫化水素は、不快な臭いの原因になることから生活環境を損なうおそれがある物質として規制されるなど、一般的には負のイメージが先行します。ところが、生体内には硫化水素をつくる酵素が存在しており、その硫化水素が神経伝達の調節因子や細胞の保護因子として機能していることが明らかになってきました。これらの作用を利用して、さまざまな病気を治す試みも行われています。当研究室では、いまだ知られざる硫化水素の生理機能について研究しています。
    • がんや疼痛
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 脳や神経の疾患
    • D-アミノ酸
    • オートファジー
    • がん
    • 硫黄
    • 腎障害
  • 臨床薬学系 細井研究室 (臨床薬理学分野)
    細胞内の小胞体は、細胞内カルシウムの恒常性維持やタンパク質の正常な折り畳みを担っています。その機能に不具合が起きると、異常タンパク質が蓄積し、肥満や糖尿病などの代謝性疾患、アルツハイマー病やパーキンソン病等の老化関連疾患の発症要因になると考えられています。私たちは、ストレス等の負荷により、小胞体の機能に不具合が起きる原因を明らかにすることで、これらの疾患の発症機構を明らかにし、さらに新しい治療薬の創造をめざし、日夜研究に励んでいます。
  • 臨床薬学系 中川研究室 (臨床薬理学分野)
    自閉症患者は世界的に増加傾向にあり、およそ70人に1人の割合で発症するという見積もりもあります。しかし、自閉症に対する治療薬は存在しません。治療薬の開発には自閉症の基となる分子メカニズムの解明が不可欠と考え、現在、これを追究しています。具体的には、自閉症患者に見られる遺伝子異常から発症に至るメカニズムを、細胞およびマウスレベルで解析しています。将来的には自閉症治療薬の開発をめざしたいと考えています。
    • 妊産婦・小児
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 脳や神経の疾患
    • エピジェネティック制御
    • タンパク質分解
    • 知的障害
    • 自閉症
  • 臨床薬学系 小野研究室 (医療安全学分野)
    フッ化物の徐放化(徐々に放出する)による口腔内での滞留性向上をめざし、フッ化物含有S/Oサスペンションを浸み込ませた口腔粘膜付着性パッチ製剤の開発を行っています。本製剤は、フッ化物を界面活性剤でコーティングしてフッ化物イオンの徐放性を向上させる手法によるものです。今後、フッ化物イオンの放出制御により口腔内に一定時間の徐放性のある製剤化が実現すれば、低濃度フッ化物の徐放効果を有する口腔ケア製剤として、市場の拡大に大きく役立てるものと考えています。
    • 代謝系の疾患(糖尿病など)
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 救急医療や災害医療に貢献
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 脳や神経の疾患
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • DDS技術
    • う蝕
    • セルフケア
    • フッ化物
    • 口腔ケア
  • 臨床薬学系 相良研究室 (医療安全学分野)
    臨床現場で問題となっている課題について、臨床薬学的および基礎薬学的な手法を用いて解決策を考案し、迅速に臨床現場へフィードバックする研究をします。

    臨床現場での課題は、医療機関と連携して臨床データを基に医療従事者との協力関係の中で具現化することを目指します。臨床課題に対する解決策をデータ解析の技巧を駆使して立案し、より迅速に患者の治療に還元できる研究を推し進めます。特定の医薬品の使用が疾病発生リスク(または予防効果)に与える影響、薬剤師介入が疾病発生の軽減(イベント抑制効果)に与える影響などを中心に研究します。医療従事者と大学が協同して取り組み、臨床現場に役立つエビデンスの構築を目指した研究を進めます。

    また、臨床現場では疾患への薬効は明確ですが、詳細な作用機序が不明な医薬品が多く存在しています。これまでに神経精神病態モデルを作成して、神経精神疾患に対する薬物の脳内作用機序を明確にしてきました。基礎薬学的な研究は、神経精神病態モデルの症状発現に脳内炎症機構がどのように関与しているかを詳細に研究します。
    • 代謝系の疾患(糖尿病など)
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 新薬や新しい治療法を開発する
    • 生命・生体を理解する
    • 統計・データサイエンス研究
    • 脳や神経の疾患
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • ドラッグリポジショニング
    • 医療薬学
    • 神経精神薬理学
    • 臨床統計学
    • 臨床薬理学
  • 臨床薬学系 尾家研究室 (薬物治療学分野)
    患者さんに衛生的で安全な医療環境を提供するために、投与中の医薬品の微生物汚染、トイレ後の手指汚染、患者さんの環境の微生物汚染などについての実験を行っています。また、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、多剤耐性緑膜菌、腸管出血性大腸菌およびセレウス菌などの殺菌法について調べています。
    • 感染症や病原菌
    • 感染
  • 臨床薬学系 頼岡研究室 (薬物治療学分野)
    わが国では感染防止・予防関連の製剤(市販グッズ含む)が数多く出回っています。しかしながら、それらの商品の消毒効果等に関しては、正しくないことが少なくありません。つまり、実際の生活環境における効果や評価ではない場合が多く、消毒効果の過大広告など不適切な感染情報が発信されており、国民の多くが間違った認識で使用している状況も多々あります。そこで、当研究室では、消毒関連製剤について、実際の生活環境下で用いた場合の消毒効果・副作用等について調べ、正しい情報提供や適切な感染制御の発信を目指し研究しています。
    • 医療現場の課題に取り組む
    • 地域や環境問題を解決する
    • 感染症や病原菌
    • 薬の特長や使用法を研究する
    • 医療用具の微生物汚染
    • 感染制御
    • 手指衛生
    • 消毒
    • 環境の微生物汚染
  • 臨床薬学系 有海研究室 (薬物治療学分野)
    化学物質による皮膚感作の成立過程に着目した、動物を用いない代替試験の開発が進められています。その代表的な方法がペプチド結合性試験。これは、化学物資とタンパク質の結合性を評価し、皮膚感作の発生トリガーの可能性を検出することができますが、疎水性の高い物質の測定が困難であるなど、いくつかの問題点も存在します。そこで本研究では、さまざまな工夫を施しながら、複数の化学物質の皮膚感作性の迅速な測定方法を示すことも目標としています。
  • 臨床薬学系 惠谷研究室 (医薬品情報学分野)
    国際化・多様化する社会において、適切な災害時医療支援ができる薬剤師の養成を研究テーマとしています。薬学部での学びは災害時の医薬品供給、避難所の衛生(水・空気・トイレなど)管理による感染症予防などに活かすことができま。国内での災害医療支援活動、フィリピン・台風被害(2013年)、モザンビーク・サイクロン被害(2019年)に対する国際緊急援助隊医療チームの一員としての派遣経験などをふまえ、教育プログラムの開発、一般に対する啓発資材の開発などに取り組んでいます。