殷 爽(YIN SHUANG)

主な研究課題
教員、校長の研修制度、専門職化に関する研究
教育のキーパーソンとしての教員、校長の育成制度が、なぜ・どのように形成しているのか、ということが主な研究課題です。日本だけではなく、諸外国の教育制度、学校教育の事情なども視野に入れ、その国、社会、さらに地域の文化と特質が、多様な制度の形成に対して、どのような影響を与えているのか考えています。
また、AI技術の進展著しい今日、未来の教員はAIに負けないよう、何を子どもに教えるべきか考えておく必要があります。一つの提案として、地域の文化からもたらされる創造性、発想力などの理解は、AIには無い、良いスキルになるのではないかと思います。このように、未来に向けてどのような教員、校長を育成するか、どのような制度が作成されているのかについても研究を進めています。
次世代科学人材育成に関する研究
次世代の科学人材を育成することは理科大学の使命ですが、その際には科学、技術分野のみならず、哲学分野や研究倫理に関する内容も含んだSTEAM 教育に対する検討も無視できないと思います。理科大学の教員として、新しい理系の教師育成、教育方法の開発と、学生に教師職の魅力を感じさせることは、今後の重要な研究テーマとして進めたいです。
主な著書・論文
- 「教育制度の体系の展開と課題-学校制度体系の展開と課題」、「教育制度を支える教育行政の理念と仕組み-教育財政のしくみ:教育費の負担構造」「教育制度を支える教育行政の理念と仕組み-教員人事行政の仕組み(採用、身分、職制、人事評価、給与、待遇・研修など)」『教育制度エッセンス』,花書院,2021
- 「教育課程の編成主体」『教育課程エッセンス~新学習指導要領を読み解くために~』,花書院,2020年
- 「中国における教師教育者の養成と研修」(中国語→日本語翻訳の担当)『「東アジア的教師」の今』,東京学芸大学出版社,2015年
(論文)
- 「小中学生の科学的探究につながる主体的・対話的で深い学びの教育方法の検討-『愛媛大学ジュニアドクター育成塾第2段階受講生の研究会』の開発・実践を手がかりに-」『科学教育研究センター紀要』Vol.3,2024年
- 「日本の小、中学校におけるキャリア教育の文化的特質に関する考察 -『総合的な学習の時間』の要点を手かがりに-」『教育経営学研究紀要』,第23号,2024年
- 「現代中国における学校管理職研修の制度化に関する研究」(博士論文)九州大学,2023年
- 「愛媛大学ジュニアドクター育成塾の教育効果に関する研究-修了生への追跡調査の結果を中心に-」『科学教育研究センター紀要』Vol.2,2023年
- 「中国の学校管理職研修制度における『優秀な校長のワークショップ』(名校長工作室)の成立過程と特徴」『教育制度学研究』第28号,2021年
- 「現代中国の教育改革に求められる校長像の変容」『九州教育学会研究紀要』第48号,2021年
- 「中国農村地域におけるスクールリーダー教育の特質: 東北師範大学の 『一体四段式』 研修を事例として」『九州地区国立大学教育系・文系研究論文集』第6巻,2020年
- 「『セクシュアル・マイノリティ (LGBT) と学校』: セクシュアル・マイノリティの視点から学校教育を考える」『国際教育評論』,第12巻,2015年
主な国際・国内活動
- 九州教育経営学会会員
- 日本学校改善学会
- 日本教育学会会員
- 日本教育経営学会会員
- 中国教育学会会員
- 日本教育制度学会会員
- 日本比較教育学会会員
- アジア教育学会会員
- 日本教師教育学会会員
- 日本教育行政学会会員
- 九州教育学会会員
お問合せ:
〒756-0884 山口県山陽小野田市大学通1-1-1
TEL0836-88-3500