デジタル社会をリードする高度情報専門人材を育成
修士課程
本専攻は数物学を基礎とし、最先端技術へと繋がる情報科学を工学・薬学・医学と連携・融合させることで
「デジタル技術×連携分野」という掛け算のアプローチを採用しています。
この考え方により、様々なデータを活用し、新たな産業創出や社会課題解決に貢献する
デジタル社会をリードする人材を育成することを目的としています。
メジャー・マイナー制
専攻分野における高度な専門知識と、物事の本質を捉え、自由かつ独創的な発想で情報科学的ニーズに基づく課題を解決する能力を有するとともに、横断的に物事を俯瞰できる能力を養成します。
地域の課題解決
地域や行政に協力して、情報技術を活用して地域の社会課題の解決を支援する課題解決型教育を行い、地域課題解決のためにデータサイエンスを活用できる人材を養成します。
社会人のリカレント教育
社会人の多様なニーズに対応する教育プログラムを編成し、業務の繁閑にあわせて柔軟な受講が可能となるよう高度なメディアを活用し、多忙な社会人の時間的・空間的な障壁を低下させる教育を展開します。
学位
取得できる学位:修士(工学)
世界スタンダードに向けた取組 4+2(6)年一貫教育
入学者受入れの方針
- 学士課程で修得した数学を基礎としたデータサイエンス、 バイオインフォマティクス、人工知能などの数理情報科学分野の知識を応用した独創的な発想ができる人を求めます。
- 修士課程において遂行する研究へ誠実に取り組み、協調性、倫理観を有し、様々な分野との共同研究や国際的コミュニケーション能力を有し、グローバルな視点からの学習や研究に意欲的な人を求めます。
- 修士課程において修得する高度な知識と技能を実践的に社会課題へと繋げ、国内や海外、特に地域社会に貢献したいと考えている人を求めます。
入学者選抜の基本方針
山陽小野田市立山口東京理科大学大学院の教育を受けるにふさわしい能力・適正などを備えた入学者を受け入れるために、各専攻が求める能力・適性等を多面的・総合的かつ公正に評価し、選抜します。
入試で重視するポイント
◎:強く重視して評価する 〇:強く評価する
教育課程編成・実施の方針
- 高度な専門性や実践的能力を身に付けるために、専門性の高い講義・演習科目、研究科目を配置し、主専攻の他に副専攻を履修できる教育課程を編成する。
- グローバル化した社会で実践的なデータサイエンティストとして幅広い視野を身に付けるために教養科目を配置する。
- 数理情報科学と工学・薬学・医学を連携・融合させたアプローチによって、分野の垣根を超えたコミュニケーション能力を養成するカリキュラムを編成する。
①教育課程の編成及び教育内容
(編成の方針)
1.高度な専門性や実践的能力を身に付けるために、専門性の高い講義・演習科目、研究科目を配置し、主専攻の他に副専攻を履修できる教育課程を編成する。
2.グローバル化した社会で実践的なデータサイエンティストとして幅広い視野を身に付けるために教養科目を配置する。
3.数理情報科学と工学・薬学・医学を連携・融合させたアプローチによって、分野の垣根を超えたコミュニケーション能力を養成するカリキュラムを編成する。
(教育課程の構成)
数理情報科学専攻の教育課程は、編成の方針に基づき、「専門科目」(12)、「教養科目」(2)、「研究科目」(16)で構成する。
1.「専門科目」(12)は、専攻分野における高度な専門知識と、物事の本質を捉え、自由かつ独創的な発想で情報科学的ニーズに基づく課題を解決する能力に関する専門的な知識を修得するための科目群とし、専門科目のうち、少なくとも12単位以上の専門科目を修得する。
2.「教養科目」(2)は、本研究科で養成する人材が共通して備えておくべき能力を修得するための科目群である。教養科目のうち、国際コミュニケーションI・II、テクニカルライティング、数理情報科学特別講義、地方創生デジタル演習、経営戦略論から1単位を選択必修科目として修得し、少なくとも2単位以上の教養科目を修得する。
3.「研究科目」(16)は、研究能力や高度な専門技術を修得するために、指導教員による個別指導を受ける必修の科目区分とする。
②当該教育課程における学修方法・学修過程
1.授業は、講義(オンデマンド授業、オンライン授業を含む)、演習、実習のいずれかにより、またはこれらの併用により行う。
2.学生に主体的な学びを促すために、小テスト・レポートの実施、グループワーク、ディベート・ディスカッション、プレゼンテーション、課題解決型学習、プログラミング等、能動的学習(アクティブラーニング)の手法を授業形態に応じて効果的に取り入れる。
③学修成果の評価
1.授業科目の成績評価は、試験、レポート、演習・小問、プログラミング能力等によって厳格に判定する。成績が一定の水準に達したと認められた場合に、所定の単位を認定する。
2.修了するためには、所定の科目を含めた30単位以上の修得に加えて、必要な研究指導を受けた上で、中間報告会での発表、修士論文等の提出を経て、修士業績報告会での最終審査に合格することを必要とする。
3.修了要件は、専門科目は12単位以上、教養科目は2単位以上、研究科目16単位を含め、合計30単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び最終試験に合格することとする。ただし、在学期間に関しては、優れた研究業績を上げた者については、修士課程に1年以上在学すれば足りるものとする。
4.学生に授業アンケート等を実施し、個別科目での学生の理解度や各講義・授業への要望、及び学習達成状況等を把握し、その結果を授業や教育課程の改善に役立てる。
学位授与の方針
修士課程の研究教育を修め、技術者・研究者に必要とされる次の能力と資質を身に付け、かつ所定の単位を修得した学生に学位(修士(工学))を授与する。
- 専攻における高度な専門知識を有し、物事の本質を捉え、自由かつ独創的な発想で情報科学的ニーズに基づく課題を解決できる能力を身に付けている。
- 主・副専攻の修得により、横断的にものごとを俯瞰できる能力を有し、バックキャスティングにより社会課題へ貢献できる思考を身に付けている。
- 国際的かつ多様化する社会に対応できるコミュニケーション能力を有し、論理的な思考能力、理解力、表現力、研究力と実践に優れた適応力を身に付けている。
担当教員と主な研究分野
神林 靖教授Kambayashi,Yasushi
Doctor of Philosophy in Engineering
ソフトウェア科学、計算理論、数理政治学
熊澤 努教授Kumazawa,Tsutomu
博士(学術)
計算機科学、ソフトウェア工学
末永 敦教授Suenaga,Atsushi
博士(工学)
分子シミュレーション、バイオインフォマティックス
福井 一彦教授Fukui,Kazuhiko
Doctor of Philosophy in Science
バイオデータサイエンス
溝口 知広教授Mizoguchi,Tomohiro
博士(情報科学)
3次元大規模環境計測、形状処理
青谷 知幸准教授Aotani,Tomoyuki
博士(学術)
プログラミングとプログラミング言語
雨宮 崇之准教授Amamiya,Takayuki
博士(理学)
生命情報学、バイオインフォマティクス
高田 寛之准教授Takada,Hiroyuki
博士(理学)
確率過程、機械学習
神澤 健雄講師Kamizawa,Takeo
Doctor of Philosophy in Physics
力学系、微分方程式、量子開放系
藤澤 健吾講師Fujisawa,Kengo
博士(理学)
統計科学
カリキュラム
修士課程:機械・制御永田研究室【永田 寅臣 教授】
データサイエンスの
社会実装を支援する研究
製造業が抱える品質検査の自動化に関する課題を解決するために、画像処理やAI関連技術の初心者であっても高性能な不良品検出用AIを構築できるようにCNN,SVM,CAE(畳み込みオートエンコーダ)などの設計、訓練及び評価を効率的に支援できるソフトウェアの開発を行いながら関連企業への普及を図っています。
修士課程:電気・電子柁川研究室【柁川 一弘 教授】
超伝導技術による
環境にやさしい社会の構築
超伝導の最大の特長は電気抵抗がゼロになることであり、低損失のため省エネルギーに貢献できます。動作温度が比較的高くて大電流・高磁界の特長も併せもつ高温超伝導体と、将来の水素社会での活用が期待される常圧で高密度な極低温の液体水素を融合した、液体水素冷却高温超伝導機器の研究開発に取り組んでいます。
修士課程:有機・生物化学白石研究室【白石 幸英 教授】
超分子の化学と応用
シクロデキストリン(CyD)は、環構造の内側に化合物を取り込んで複合体を形成する機能を持っています。この機能を応用し、食品、医薬品及び化粧品などの分野での利用が急速に行われています。本研究室ではCyDを用い、コロイドの創製と活性酸素消去剤や水耕栽培への展開を行っています。
各種制度・修学支援
各種制度
ティーチング・アシスタント制度
院生が教員の補助役として学部生の実験・実習・演習などの指導にあたる制度です。
ティーチング・アシスタント(TA)に支払われる給与は奨学金的な意味があると同時に、将来有能な教育者・研究者を育成することも目的としています。
リサーチ・アシスタント制度
博士後期課程在籍者を研究補助者リサーチ・アシスタント(RA)として採用し、本学の研究プロジェクト等に参加してもらう制度です。RAに支払われる給与は奨学金的な意味があると同時に、若手研究者としての研究遂行能力の育成を図ります。
科目等履修生及び研究生
修士課程の特定科目の履修を希望する場合、本学の教育・研究に支障のない限り、選考の上、科目等履修生を受け入れています。また、専門事項について研究しようとする者は、本学大学院に支障がないと認められた場合に限り、研究生として入学を許可されることがあります。
修学支援
特待生奨学金制度
修士課程に在籍する学生のうち、学業において特に優秀な成績を修めた者に対し、学業を奨励することを目的に奨学金(年間10万円)を給付する制度です。
日本学生支援機構
区分 |
種別 |
返済利息の有無 |
種別 |
修士課程 |
第一種 |
なし |
50,000円又は88,000円 |
第二種 |
あり |
50,000円、80,000円、100,000円、130,000円、150,000円から選択 |
※詳細は日本学生支援機構のホームページをご確認ください。
初年度学費
入学金 |
282,000円 |
前期授業料 |
267,900円 |
後期授業料 |
267,900円 |
初年度合計 |
817,800円 |
- 入学手続きの6か月前から山陽小野田市在住の場合は、入学金が141,000円になります。
- 本学又は山口東京理科大学の卒業者及び本学大学院又は山口東京理科大学大学院の修士課程修了者は、入学金が141,000円になります。
社会人学生に向けて
それぞれの能力と経験を生かして活躍できる社会の実現には、企業と大学の連携やリカレント教育等において人への惜しみない投資により、一人ひとりのスキルを不断にアップデートすることが重要であると考えます。
本大学院では、民間企業等から社会人学生を受け入れます。
社会人学生と現役大学院生との学問・研究活動を通した交流により、異なる視点や立場からの相乗効果や協働・協創による社会課題への新たなアプローチが生まれると考えています。