薬学部は、「薬学をとおして人の健康を守る」という高い志と倫理観・研究心を持ち、
薬剤師資格を得た優れた薬学人を養成し、地域に貢献することを目的としています。
公立大学の薬学部として、健康医療に係る地方創生の課題に積極的に取り組み、
教育研究を通して人びとの健康増進と地域の発展に貢献します。
山口東京理科大学薬学部は2018年4月に山口県初の公立大薬学部として誕生しました。地域の皆様にご支援いただいたお陰と心から感謝しております。開設から6年、今年3月には第1期生の卒業生が巣立っていきました。彼らが薬学を通して、地域から新しい日本の医療を創ること、地域と世界を繋ぐことをめざし、キーパーソンとして活躍することを期待してやみません。今後もくすりを創る、くすりを正しく使う、やまいを予防するというそれぞれの領域で活躍できる人材の育成に励んでまいります。
一方、2024年4月より全国薬系大学で新しい薬学教育モデルコアカリキュラムが導入されます。本学においても学修者の個性を光らせる基礎から先端薬学を網羅した専門科目群による独自の新しいカリキュラムを準備しています。
将来、卒業生各人が望む医療・臨床薬学、創薬科学および社会健康薬学の領域で「薬学をとおして人々の健康を守る」を実践するために必要な薬学人としての倫理観、知識・技能、研究遂行意欲と問題発見・解決能力を身につけていけるよう教職員一同が力を合わせ、皆さんを支援する学部であるよう努めて参ります
薬学部 学部長和田 光弘WADA, Mitsuhiro
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長崎大学大学院薬学研究科博士後期課程修了。博士(薬学)(長崎大学)、長崎大学薬学部 助手、講師、秋田大学教育文化学部 講師、助教授、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 准教授、九州保健福祉大学薬学部 教授を経て、2018年4月より山陽小野田市立山口東京理科大学薬学部教授に着任し、現在に至る。 専攻分野:分析科学。薬剤師。 |
薬学部では、薬学教育モデル・コアカリキュラムに適用した教育課程を編成し、
薬剤師として求められる基本的な資質を体系的に身につけます。
4年次から研究室に所属し卒業研究に取り組み、豊かな人間性と高い倫理観、研究心を持った薬剤師・薬学人を養成します。
薬学部は、「薬学をとおして人々の健康を守る」という志のもと、大学の基本理念を十分に理解し、高等学校等における学習を通じて、次のような資質・能力を持つ人を求めます。
本学では、各試験種別において学力検査に加えて調査書や志願者本人が提出する資料等を活用して、本学での学びに必要な学力の3要素(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)を多面的・総合的に評価する入学者選抜を行っています。試験科目における具体的な評価の視点は次表のとおりです。
薬学部の学生が主に学ぶ6号館と7号館には、
6年間を過ごすことになる薬学部の教育・研究の拠点として、さまざまな最先端の設備が整っています。
共に5階建ての両棟は渡り廊下で繋がっており、
薬学部に特徴的な薬剤調剤室、製剤実習室、無菌製剤室、プレナリーセッション室、
質量分析室等の施設の他に講義室、実習室、自習室が完備されています。
処方せんに記載された患者情報や薬剤、用法、用量をもとに事前監査、疑義照会、計数・計量調剤や調剤後の監査、薬剤交付の方法や服薬説明について学びます。
注射剤の調製環境である無菌室やクリーンベンチ内での操作を学び、高カロリー輸液の混合調製に関わる知識や技術を習得します。
患者情報や検査値データなどの基礎情報をもとに教員と学生でロールプレイを行い、患者の状況に応じた服薬説明ができるようなトレーニングを行います。
質量分析室では、高性能な機器を取り揃え、科学技術の水準を向上させることで、世界最先端の独創的な研究を支えています。
いつでもパソコンを利用できる施設です。グループでの議論のほか、授業の課題や実験レポートの作成など、自由な学びの場となっています。
中央の講義スペースで全体討議を行い、周囲を囲む15室ものディスカッションルームに分かれ、グループ討議を行うことができます。