医薬工学科は、ライフサイエンスとデータサイエンスの両方に精通し、
バイオテクノロジーによるバイオ医薬品や、人の心を豊かにする化粧品・機能性食品を開発する人材を育成します。
医薬工学は、バイオ医薬品・医療機器、化粧品・食品に関する製造技術及びプロセス、製品の品質評価・品質保証を学ぶ学問です。医薬工学科では、ライフサイエンスとデータサイエンスの両方に精通し、バイオテクノロジーによるバイオ医薬品や、人の心を豊かにする化粧品・機能性食品を開発する人材を育成します。
細胞培養技術や遺伝子組換技術などバイオテクノロジ一を用いて製造するバイオ医薬品は、薬効が高く副作用も少ないといった利点があります。また、これまで治療が困難であった病気に有効な治療薬の開発を可能にしました。これまでの低分子医薬品では十分な治療を行うことの難しかった医薬品を、データサイエンスを活用しながら設計・製造し、品質を管埋できる力を身につけます。
界面化学、粉体工学、皮膚科学等を基礎に化粧品の製造技術及びプロセス開発を学び、成分分析や徴生物検査を通じて化粧品の有効性と安全性を評価できる力を身につけます。食品の機能と製造技術及びプロセス開発を学び、細胞培養食品、機能性食品、特定保健食品、食品添加物など食品の有効性と安全性を評価できる力を身につけます。
ライフサイエンスとデータサイエンスに求められる、確かな基礎学力と高度な専門知識
医薬工学科では、6つの学習教育目標をかかげて学士課程の教育プログラムを編成。これらの目標を達成した学生は、ライフサイエンスとデータサイエンスに必要な「確かな基礎学力」と「高度な専門知識」を習得した証として、学士(工学)の学位を取得します。
社会や文化についての広範な知識を基に思考を重ね、倫理的態度を持ち主体的に地域を含む国内外の社会に貢献するための素養を身に付けている。
言語による異文化交流を通してコミュニケーション能力を身に付け、特に専門領域における自己表現力を修得している。
ライフサイエンスとデータサイエンスに関連する基礎的知識と考え方について修得している。
医薬品や化粧品・食品の開発、製造、品質評価・品質保証に必要な実践的技術を修得している。
医薬品や化粧品・食品に関する専門知識について深く学び、これらを基盤とした応用力・総合力を身に付けている。
国内外の最新動向をふまえ、知識や技能を総合的に活用して計画的に研究を進めるための問題発見・解決能力を身に付けている。
専門分野の基礎固めを行う
専門教育との接続を図る
専門分野を深く学修する
集大成としての卒業研究
授業科目 | 医薬品工学コース | 化粧品・食品工学コース | 共通科目 |
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専門科目 |
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基礎科目 |
●化学 ●生物学 ●物理学 ●数学 ●英語 |
バイオの基本技術である遺伝子組換技術と細胞培養技術について演習・実習形式で学びます。また、代表的バイオ医薬品である抗体医薬品を開発するための各ステップで必要な試験項目を考察し、グループで討論することでバイオ医薬品開発のプロセスを学びます。
基礎化粧品、メイク製品、香料製品、頭髪製品、皮膚科学、界面化学と乳化など、化粧品工学を研究する上で必要な化粧品・医薬部外品の製造・販売・承認に関する基礎知識を習得します。さらに、本分野における最近の話題である動物実験代替について学びます。
病気になった時、その病気以上に薬の副作用で苦しんでいる人が多数います。そのため、副作用を減らせるような薬の開発・研究をしたいと思い、進学しました。医薬工学科では、ライフイエンス・データサイエンスの両分野から学び、広い視野から問題に取り組み、多くの人のニーズに応えられるような医薬品に関する研究が出来ます。大学で行う研究において、検証を繰り返したり、データを見比べることによって、最適な医薬品開発に取り組んでいきたいです。将来は、社会の多くの人に健康な生活を提供し、人が安心・安全に扱うことのできるような医薬品の開発に努めたいと考えています。
片岡 颯汰 さん医薬工学科 1年 山口県立宇部高等学校出身
化粧品に関する仕事に就きたいと考え、必要な化学を学ぶためにこの大学に進学しました。医薬工学科では、他の大学ではあまりない化粧品について専門的に学べる新しい学科です。本学は1対1で学習面・生活面などでも相談できるチューター制度があるので、住み慣れた地元から遠く離れた場所でも安心して学生生活を送ることができます。
また、基礎科目の授業では、習熟度別の少人数制で基礎学力がしっかり身につくと思います。将来の夢は、化粧品の研究や開発に携わることです。大学で化粧品の有効性と安全性を評価できる力を身につけて、高品質で安全性の高い化粧品を創りたいです。
木原 羽菜 さん医薬工学科 1年 福岡県立小倉西高等学校出身