| 職名 | 准教授 (Associate Professor) | |
| 学位 | 博士(理学) | |
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| 研究者データベース | 詳細はこちらから | |
| SDGsの取組み |
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2004年にヒトゲノム(人のすべての遺伝情報)の配列が解読され、多くの生命現象が明らかになると期待されました。しかし現在でも、未だ多くの生命現象は解明されていません。これは、ゲノムはあくまで「設計図」であり、実際に生命活動を担っているタンパク質の働きを、遺伝子の情報から正確に予測することが難しいためです。したがって、生命のしくみを理解するためには、タンパク質の働きを直接調べることが重要です。私たちの研究室では、以下のようなテーマでタンパク質の機能解析により生命現象の解明を行っています。
がん細胞は高い増殖能、細胞の不死化、他の組織へ転移する性質をもっています。しかし、がん組織を構成するすべてのがん細胞がこのような性質をもっているわけではありません。がんの中には、「がん幹細胞」と呼ばれる特別な細胞があり、がんの発生や成長、転移、再発に関わっていると考えられています。幹細胞とは、自分と同じ細胞を増やす力(自己複製能)と、さまざまな種類の細胞に変化する力(多分化能)をあわせもつ細胞です。体の中では、組織の維持や修復に重要な役割を果たしています。近年、がん組織においても正常組織の幹細胞と同様に、がんの幹細胞(がん幹細胞)が存在することが分かってきました。がん幹細胞はがん形成、転移、再発などに重要な役割を果たしていることが分かっています。したがって、がん幹細胞の幹細胞性の維持、増殖や分化メカニズムを解明することは、がん治療に大きく貢献することが期待されます。 本研究では、がん幹細胞がどのようにしてその性質を保ち、増えたり変化したりするのかを、タンパク質の働きに注目して調べています。このしくみが分かれば、新しいがん治療につながることが期待されます。
肺がんは、がんの中でも特に死亡者数が多い病気です。その原因となる遺伝子として、EGFRや「KRAS」が知られています。KRASは細胞の増殖シグナルに応答して細胞周期や細胞の生存を促進するタンパク質です。がん細胞ではKRASの変異により異常な細胞増殖が起こっていることが多く認められています。肺がんにおいて、EGFRに変異がある場合には、それを標的とした薬が開発されていますが、KRASに変異があるがんでは、十分な効果のある治療方法が確立されていません。 そこで本研究では、KRAS変異が肺がん細胞の増殖に与える影響の解析をしています。この研究により、がん治療に大きく貢献することが期待されます。