石川 敏弘(Toshihiro Ishikawa)
職名 |
教授 (Professor) |
学位 |
工学博士 |
専門分野 |
- 無機材料化学
- 前駆体セラミックス
- 高耐熱性炭化ケイ素繊維
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略歴 |
- 大阪市立大学・大学院・前期博士課程修了
- 大阪府立大学にて工学博士号取得
- 宇部興産株式会社 フェロー
- 広島大学客員教授、山口大学客員教授、長岡技術科学大学客員教授
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研究者データベース |
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研究シーズ |
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SDGsの取組み |
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主な研究課題と研究環境
豊富な資源を主成分とする高機能材料の開発
石川研究室で扱う材料系は、地球上に最も豊富な元素(ケイ素、マグネシウム等)を主成分とするセラミックス材料(炭化ケイ素、シリカ、マグネシア等々)で、その優れた機能(高強度、高耐熱性、耐酸化性、高熱伝導、触媒機能等々)の発現メカニズムや機能を支配する因子を詳しく調べてゆく。目指すは「世界一の特性」。例えばセラミックス材料の強度を例に取ると、材料中に存在する欠陥が破壊の起点となることから"欠陥"が強度を支配しており、強度は欠陥サイズの2分の一乗に反比例する。つまり、高強度を発現させる為には欠陥サイズを限りなく小さくする必要があり、最終的には原子レベルまで制御する必要が出てくる。石川研究室では、そのような過程を企業研究者とともに詳細に調べ、材料合成の過程に起こる構造変化や微細組織の生成メカニズム等々、論理的な解析をおこなってゆく。セラミックス材料の強度を一つの例として取り上げたが、他の機能に関しても微小領域の構造に支配されることが多いことから"微小領域の制御"をキーワードとして「世界一の特性」発現に向けた指針を打ち出して行きたいと考えている。
研究室の環境
石川研究室は、現在主に薬学部が入っている7号館の5階に位置する非常に広い実験室(ドラフト6台付き)を中心に活動を行っております。実験室内には、2200℃までプログラム昇温可能な雰囲気炉をはじめ、多くの加熱炉や卓上引張試験装置、化学実験装置各種、遠心分離機、凍結乾燥器、実体顕微鏡等々、多くの実験機器が並んでいます。FE-SEM、XRDをはじめとする分析機器は、共通機器センターと言う共同利用の設備を利用しているほか、企業との共同研究や他大学との連携も積極的に進めております。当研究室は、Invention、Innovation、Intuition、Internationalと言った四つのIを常に心掛け、前向き指向で、明るくディスカッションすることにより、知らずしらずに思考領域が広がってゆくことを目指しています。
主な著書・論文
- T.Ishikawa, Y.Kohtoku, K.Kumagawa, T.Yamamura, T.Nagasawa, "High-strength alkali-resistant sintered SiC fibre stable to 2200℃ ", Nature, 391 (1998) 773-775.
- T.Ishikawa, S.Kajii, K.Matsunaga, T.Hogami, Y.Kohtoku, T.Nagasawa, "A Tough, Thermally Conductive Silicon Carbide Composite with High Strength up to 1600℃ in Air", Science, 282 (1998) 1295-1297.
- T.Ishikawa, H.Yamaoka, Y.Harada, T.Fujii, T.Nagasawa, "A General Process for In-situ Formation of Functional Surface Layers on Ceramics", Nature, 416 (2002) 64-67.
- T.Ishikawa, "SA-Tyrannohex-based Composite for High Temperature Applications", Advanced in Science and Technology, 71 (2010) 118-126.
- T.Ishikawa, "Progress of the Functional Inorganic fibers", Expected Materials for the Future, 13(3) (2013) 20-26.
- T.Ishikawa, "Heat-Resistant Inorganic Fibers", Advances in Science and Technology, 89 (2014) 129-138.
主な国際・国内活動
- Academician of World Academy of Ceramics (Advisory Board Member)
- Fellow of American Ceramic Society
- 日本セラミックス協会 会員(元代表理事・副会長)
お問合せ:
〒756-0884 山口県山陽小野田市大学通1-1-1
TEL0836-88-3500