投稿日:2022/04/26 レポート
4月20日(水)、薬学部の授業「学術と地域文化1」において、東京パラリンピック自転車競技・女子個人ロード種目の金メダリストで薬剤師の資格を持つ杉浦佳子選手による特別授業「パラリンピアンと薬剤師」を開催しました。今回の特別授業は、杉浦選手が山陽小野田市で事前キャンプを行うなど、交流を重ねてきた縁で開催が実現しました。
杉浦選手は、実家が薬局を営んでいたことから薬剤師を志し、出産のため一度は薬剤師の道を断念するも「人の役に立ちたい」という思いから、再度薬学部へ入学。育児をしながら勉学に取り組まれ薬剤師の資格を取得された経験を語られました。卒業後は、調剤薬局に勤務し、薬剤師として活躍されていましたが、2016年に趣味の自転車ロードレース中に転倒し、左脳を損傷すると高次機能障害を発症。そのような苦しい時にパラサイクリストとの出会いなどをきっかけにパラアスリートに転向、パラリンピックに向けた食事や質の良い睡眠のとり方、トレーニングなどに薬剤師としての知識が役立っているとお話しされました。 杉浦選手は、応援してくれる人から「感動をありがとう」と声をかけてもらうことが支えになっていると話したうえで、薬剤師を志す薬学部の学生に向けて「患者さんからありがとうと言われる薬剤師になってほしい」とエールを送ってくださいました。