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出合小学校の6年生が「薬を作ってみよう」を体験

投稿日:2025/12/23 レポート

出合小学校の6年生が「薬を作ってみよう」を体験

山陽小野田市立出合小学校の6年生20名が、12月19日(金)に本学を訪れ、「薬を作ってみよう」をテーマにした実験講座を受講しました。本講座は、薬学部薬学科の牛島 健太郎教授、鶴留 優也講師を中心に、薬学部の学生2名も講師として参加し、実施しました。
この講座は、山陽小野田市教育委員会と連携して実施している「ほんものの科学体験講座」の一環です。市内の小・中学生を対象に、科学やものづくりの楽しさを体験し、学びへの興味を深めることを目的としています。

    ~ テーマ:「薬を作ってみよう」 ~
    初めに牛島教授から薬の種類について説明があり、その後、ビタミンCの顆粒剤を使った3つの実験を行いました。

  1. カプセル剤の作成と実験
    ・顆粒剤を空のカプセルに充填して、カプセル剤を作る。
    ・作ったカプセル剤を、水の入ったボトルに投入。
    ・担当時間(15秒、30秒、45秒、1分、1分15秒)を決め、決められた時間ボトルを振り続け、その後のカプセルの変化を観察。
    結果:直後にはカプセル剤の見た目に変化はなかったが、長く置いておくと徐々にカプセルが溶け、顆粒が水に溶け出した。
       カプセルは溶けるのに時間がかかるため、例えば苦い薬をカプセル剤にすることで苦味がなくなること、カプセル剤は効果が出るまでに少し時間がかかることを学んだ。
  2. 軟膏を使った実験
    1)白色ワセリン実験
    ・ヘラを使い、軟膏壺から白色ワセリンをプラスチックボードに取り出し、ビタミンCの顆粒剤と混ぜる。
    結果:混ざりにくい。ワセリンが油分で出来ており、水に溶けやすいビタミンCとは、混ざりにくいことを確認。
    2)親水クリーム実験
    ・ヘラを使い、軟膏壺から親水クリームをプラスチックボードに取り出し、ビタミンCの顆粒剤と混ぜる。
    結果:今度は混ざりやすく、顆粒剤はたくさん溶けた。親水クリームは水分となじみやすいため、ビタミンCと混ざりやすいことを確認。

~ 児童たちの様子 ~
児童は、3つの実験に積極的に取組み、薬剤師体験として、混ぜたクリームを、ヘラを使って軟膏壺に詰める作業も行いました。
講座終了後には「実験が楽しかった」「薬剤師になりたいと思った」といった声が聞かれました。
この体験が、将来薬学をめざすきっかけになれば幸いです。

お問合せ:
〒756-0884 山口県山陽小野田市大学通1-1-1

TEL0836-88-3500