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山陽小野田市立竜王中学校の生徒が「ほんものの科学体験講座」を受講

投稿日:2025/12/25 レポート

山陽小野田市立竜王中学校の生徒が「ほんものの科学体験講座」を受講

山陽小野田市立竜王中学校の2年生が、12月22日(月)、12月23日(火)の2日間本学を訪れ、「ほんものの科学体験講座」を受講しました。
生徒はクラス別に工学部医薬工学科の浅野 比准教授による「低温の世界」、薬学部薬学科の稲見 圭子教授と薬学部の学生7名による「紫キャベツで水溶液の性質を調べてみよう」、薬学部薬学科の沖田 直之准教授と薬学部の学生3名による「身近な食べ物からDNAを取り出してみませんか?」を受講しました。
「ほんものの科学体験講座」は、山陽小野田市教育委員会と連携し、市内の小・中学生を対象に実施している出前実験講座です。
科学やものづくりの楽しさを体験し、学びへの興味を深めることを目的としています。

    【講座の内容】

  1. 「低温の世界」
    液体窒素を使った4つの実験を行った。
    ・紙と葉っぱを入れる
     葉っぱは水分を含むため粉々に、折り紙は水分が少ないためほとんど変化しない。
    ・風船を入れる
     二酸化炭素で膨らませた風船を液体窒素に入れ、温まった時の変化や小さくなった風船を切ると白い粉(ドライアイス)が出現することを
     確認。二酸化炭素の固体化、気体化を確認。
    ・マシュマロを入れる
     串に刺したマシュマロを液体窒素に入れると、硬くなり甘味が弱くなることを確認。
    ・炭酸飲料を入れる
     ペットボトルのコーラを液体窒素に入れた後、炭酸が抜けて甘味が強くなることを確認。
  2. ~生徒達の様子~
    葉っぱを砕いたり、固まったマシュマロを味わったりしながら、みんな低温の世界に夢中でした。

  3. 「紫キャベツで水溶液の性質を調べてみよう」
    紫キャベツで水溶性の性質を調べた。
    ・講師による実演で、紫キャベツを煮出し、酸性・アルカリ性で色が変わる指示薬の作り方を見学
    ・手順書に従い各自が紫キャベツの液と次の(a)~(h)8種類をそれぞれ混ぜ、水溶性の性質について色の変化とphを確認
     (a)ゆず果汁 (b)ポッカレモン100 (c)リンゴジュース (d)オレンジジュース (e)ポカリスエット (f)緑茶 (g)お酢 (h)アルカリ性洗剤
  4. ~生徒達の様子~
    最後に、全員で8種類のph測定結果を比較し、答え合わせを行いました。品質や条件の違いにより結果がそろわない場合もあり、不安げに確認する生徒の姿もありました。

  5. 「身近な食べ物からDNAを取り出してみませんか?」
    ・ DNAについて、「1つの細胞の核(直径約6μm)の中に、約2mものDNAが収納されている。(例:大学から下関を繋ぐ長さ20㎞の糸が、
     テニスボールの中に入っているイメージ)」との説明を受け実験を開始。
    ・講師による実演で、紫キャベツを煮出し、酸性・アルカリ性で色が変わる指示薬の作り方を見学。
    ・ニワトリのレバーをすり潰し抽出溶液と混ぜた液をろ過する。ろ過した液に中性洗剤を混ぜた後、エタノールをゆっくり層になるように
     流し込むとDNAが現れた。巻き取ったDNAを触って確認した。
  6. ~生徒達の様子~
    生徒達は、慣れない作業に戸惑っていたが、DNAが取り出せると自慢気に触って確認していました。最後に、沖田准教授から生徒へ吉田松陰先生の名言「夢なき者に成功なし!」(夢に向かって努力することが大切)とのメッセージがありました。

受講した講座の内容はそれぞれ異なりますが、この体験を通じて生徒たちが科学への興味をさらに深めるきっかけとなることを願っています。

1.「低温の世界」の様子

2.「紫キャベツで水溶液の性質を調べてみよう」の様子

3.「身近な食べ物からDNAを取り出してみませんか?」の様子

お問合せ:
〒756-0884 山口県山陽小野田市大学通1-1-1

TEL0836-88-3500