投稿日:2026/06/24 研究・プレスリリース
山陽小野田市立山口東京理科大学 薬学部 薬学科の川上 広宣 准教授の研究課題が、文部科学省「AI for Science 萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)」第1回公募に採択されました。第1回公募では15,868件の応募があり、採択課題数は456件、採択率は約2.9%でした。
SPReADは、我が国のあらゆる分野の研究者等がAIを利活用して科学研究の高度化・加速化を図ることを支援する事業です。計算資源の確保といった研究環境の整備や、伴走支援を通じて、萌芽的・探索的な研究を機動的に支援し、AI for Scienceの波及・振興を促進することを目的としています。
本採択課題では、AIによる巨大タンパク質-DNA複合体の構造予測と、従来型の生化学実験を組み合わせることで、生命の設計図であるゲノムのコピー開始位置を決めるタンパク質複合体ORCについて、酵母をモデルに新たな機能制御機構の解明を目指します。AIによる予測結果を実験で検証し、その結果を再び予測に戻して探索をすすめる「AI-ウェット連携型」の研究手法を構築することで、生命科学・薬学研究におけるAI活用の新たなモデルケースとなることが期待されます。また、将来的には、ヒトORCの異常が関わる疾患理解の基盤となることも期待されます。
| 採択事業名 | 文部科学省「AI for Science 萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD) |
|---|---|
| 採択課題 | AI・ウェット連携で加速するゲノム複製開始位置決定タンパクORCの機能切替スイッチの探索 |
| 採択年月日 | 令和8年6月22日 |
| 研究代表者 | 薬学部 薬学科 川上 広宣 准教授 |
| 研究領域 | 生命科学・薬学 |
山陽小野田市立という地域に根ざした公立大学で進めてきた微生物の基礎研究を、世界的な潮流であるAI for Scienceと結びつけて発展させる機会をいただき、とてもうれしく思います。ドライ解析とウェット実験を往復させることで、次の応用につながる基礎研究の種を育て、地域から発信するとともに、本学の学生がAIを活用した生命科学・薬学研究に触れる教育の機会を広げてまいります。