投稿日:2024/12/24 レポート
12月17日(火)、「学術と地域文化2」の一環として、東京・パリパラリンピック自転車競技・女子個人ロード種目の金メダリストで薬剤師の資格を持つ杉浦佳子選手による特別授業「パラリンピアンと薬剤師」を開催しました。
杉浦選手は、実家が薬局を営んでいたことから薬剤師を志し、出産のため一度は薬剤師の道を断念するも「人の役に立ちたい」という想いから、再度薬学部へ入学。育児をしながら勉学に取り組まれた経験を語られました。
卒業後は、調剤薬局に勤務し、薬剤師として活躍されていましたが、2016年に趣味の自転車ロードレース中に転倒し、左脳を損傷すると高次機能障害を発症。そのような苦しい時に、パラサイクリストとの出会いや知人の勧めもあり、パラアスリートに転向されました。パラリンピックに向けた食事や質の良い睡眠のとり方、トレーニングなどに薬剤師としての知識が役立っているとお話しされました。
杉浦さんは、周囲の支えてくれる人に「すみません」より「ありがとう」を伝えることが大切であると話され、「他人と比較するのではなく、自分のベストを出して、成長してほしい」と学生にエールを送ってくださいました。
講義終了後の交流会では、参加者から活発な質問があり、和気あいあいとした雰囲気で行われ、実際に金メダルに触れる機会をいただきました。