電気工学科Department of Electrical Engineering
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ハイテク産業を支える
電気・電子・情報の技術者を育てる
電気工学科は、豊かな社会生活を築き、人類の発展を支える中核技術である、エレクトロニクス、エネルギー、情報通信に係る教育研究と専門技術者・研究者の育成をその目的としています。この科学使命・目的を達成するため、電気工学、電子工学、情報科学を専門とした教育研究を行い、システム化した思考と応用力と実践力を身につけ、豊かな国際感覚と高い技術者倫理を備え、社会の要求を解決するためのデザイン能力を有する人材を育成します。
学習・教育目標
電気・電子・情報技術者に求められる、確かな基礎学力と高度な専門知識
電気工学科では、6つの学習教育目標をかかげて学士課程の教育プログラムを編成。これらの目標を達成した学生は、人間性豊かな電気・電子・情報技術者に必要な「確かな基礎学力」と「高度な専門知識」を修得した証として、学士(工学)の学位を取得します。
目標A:広い視野での社会観と責任能力
世界には多様な人種、文化、習慣、価値観があることを理解し、自分たちの文化や価値観だけでなく、他の文化や価値観の立場からも物事を考える能力とその素養を身につける。さらに、技術者の立場から技術が社会や自然に及ぼす効果・影響を正しく理解し、技術者が社会に対して行うべき貢献と負うべき責任に対する自覚を養成する。
目標B:コミュニケーション能力
日本語や英語による口頭や文章での論理的表現能力を培い、プレゼンテーションや討論の方法を習得することにより、国際的に通用するコミュニケーションの基礎能力を身につける。
目標C:数学・自然科学・情報技術の知識の習得
数学、物理学、化学などの自然科学および情報技術、コンピュータ利用技術を基幹基礎として学び、それを応用する能力を養って、専門知識の習得の基礎とする。
目標D:技術を実践する能力の養成
実験・実習を行う目的を明確にして、計画的に実験・実習を行い、まとめる能力を身につける。機器の操作技術、データの取得技術、ソフトウェア作成技術、データ処理技術、報告書作成技術、発表技術を習得する。
目標E:電気電子情報工学の知識に関する能力の養成
電気電子情報工学分野の中から、材料・エレクトロニクス、エネルギー・制御、コンピュータシステム・情報通信等の領域を組み合わせ、課題を協調して解決することができるようになるために、必要な知識について学習する能力と、学んだ知識を説明し課題解決のために使うことができる能力を養成する。
目標F:エンジニアリングデザイン能力の養成
要求されるニーズに適合する技術、システム又は製品、部品・材料、あるいはプロセス、サービスを作り上げる一連のプロセスである「エンジニアデザイン」。学習範囲は広く、新規な要求に対して、最初の段階でイメージを描くプレ企画状態から、ユーザーの手に渡り使用され廃棄されるまでの製品寿命を包含する流れを完遂する上で必要な知識や能力を習得する。
学びの領域
共通科目
★は必修科目です。
基幹基礎科目
- 基礎数学
- 基礎物理
- 基礎化学
- ★線形代数1
- ★微分積分学及び演習
- ★物理学及び演習
- ★物理学実験
- ★コンピュータ演習1
- ★コンピュータ演習2
専門基礎科目
- ★工学数学及び演習
- ★一般力学及び演習
- ★線形代数2
- 化学実験
- ★電磁気学1
専門科目
共通
- ★電気工学通論
- ★電気回路1
- ★電気回路2
- ★電子回路1
- ★ディジタル回路
- ★電気工学実験1
- ★電気工学実験2
- ★プログラミング基礎
- ★プログラミング実習1A
- ★プログラミング実習1B
- ★卒業研究
- 電気数学
- 確率・統計
- 電磁気学2
- デザイン工学1
- デザイン工学2
- インターンシップ
- 科学英語・発表技術
- 経営工学
- 特許法
- 地域産業論
- 感性工学
- リーダーシップ論
- 地域技術学
コンピュータ・情報通信系
- コンピュータ概論
- コンピュータシステム
- コンピュータグラフィックス
- プログラミング実習2
- プログラミング実習3
- 人工知能
- 電気通信工学
- 高周波回路
- 電波法
- アルゴリズム論
- 情報理論
- ソフトウェア工学
- データベース論
- ネットワーク概論
材料・エレクトロニクス系
- 電気回路3
- 電気回路4
- 電子回路2
- 電気電子回路演習
- 量子力学
- 電子物性工学1
- 電子物性工学2
- 電気電子材料学
- 電子デバイス工学
- エレクトロニクス特論
エネルギー・制御系
- 発変電工学
- 送配電工学
- 電力系統工学
- パワーエレクトロニクス
- 電気電子計測
- 制御工学1
- 制御工学2
- 自動制御
- 電気機器学
- 電気機械設計
- 施設管理電気法規
- メカトロニクス
一般科目
- ★英語科目
- 人間科学科目(一部、必修)
- 教職科目
JABEE認定教育プログラム「電気電子工学コース」
電気工学科の教育プログラム「電気電子工学コース」は、日本技術者教育認定機構(JABEE)からJABEE技術者教育プログラムとして認定されました。電気電子工学コースの修了生は、技術者として必要な教育を修了したことが国際的に認められ、修習技術者の資格が与えられます。また技術士第一次試験が免除され、登録することによって技術士補の資格が与えられます。
学びの内容
コンピュータ・情報通信系
情報理論、人工知能、データベース、コンピュータシステム、プログラミング、コンピュータグラフィックス、ネットワーク、アルゴリズムなど、コンピュータ・情報通信の専門知識を学び、ICT技術者を育成します。
材料・エレクトロニクス系
電子回路、電子物性工学、電子デバイス工学、電気電子材料学などの専門科目を修め、半導体部品、電子機能部品、太陽電池材料、ディスプレイ、コンピュータなどの電子機器やそれらのシステムを設計・開発する技術者・開発者を育てます。
エネルギー・制御系
制御工学やメカトロニクスなどの基礎となる科目を修めると同時に、回転機・発変電機器・パワーエレクトロニクス機器などの実際の産業機器を学びます。社会インフラを支える設計技師やフィールドエンジニアを育てます。
学びのステップ
1年次
電気工学の基礎を身につける
数学、物理学、化学の基礎をしっかりと学びます。また、電気回路やコンピュータ演習など、電気工学の土台となる科目を学習します。
2年次
電気工学の専門基礎を養う
電気工学実験、プログラミング実習などの実験・実習、電磁気学、電気・電子回路、ディジタル回路等専門領域を学ぶための科目を学習します。
3年次
より深い専門領域を学ぶ
材料・エレクトロニクス系、エネルギー・制御系、コンピュータ・情報通信系など選択できる専門科目の幅が広がり、より深く専門的な学びに進みます。
4年次・卒業研究
集大成としての卒業研究
教員の助言を受けながら、研究課題と目標を設定し、課題解決のための研究の計画・方法、結果の考察、論文のまとめ方、発表技術などを総合的に学習します。
関連する主な資格
- 高等学校教諭一種免許状(工業)
- 電気主任技術者
- 無線技術士
- 基本情報技術者
- 修習技術者
- 技術士補
- 技術士
- 第一級陸上特殊無線技士
- 第三級海上特殊無線技士
- 第一級陸上無線技術士
- ITパスポート
- 電気工事士
- エネルギー管理士
卒業後の進路
- 電気機器製造業、電子材料製造業、電気工事分野等における設計開発技術者
- 電力・電気設備分野等における技術者
- 国家公務員、地方公務員における技術者
- IT・ソフトウェア・情報通信分野等における技術者
- 電気・電子・情報に関する研究者
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在学生の声

宮川 玄聖さん
電気工学科4年 阿武研究室
高知県 大方高校出身
大学とは高度な学びだけでなく、人間力も成長できる場であることを実感
山口東京理科大学には履修計画や進路の相談などあれば、気軽に担当教員へ聞きに行けるチューター制度があり、入学当初から安心して学ぶことができました。専攻している学びの中での研究活動は、様々な経験を通して感動を実感できるものでした。例えば3日もかけて作製した研究試料が不安定で一瞬にして壊れ、それが続いた時はとても落ち込みました。しかし、その試料の作製条件を試行錯誤して検討を重ね、ついに安定した試料の作製に成功した時、何とも言えない達成感を味わうことができました。他にも学生生活の中で成長できたのは、コミュニケーション能力だと感じます。それは友人関係を築くにも大切ですが、研究室で研究の進捗を報告する機会が多くあったおかげで、それまで難しいと感じていた簡潔かつ正確な報告ができるようになり、この経験で自信もついたと思います。就職活動を始めた頃、進路先は漠然としていましたが、活動を進めて行く中でシステムエンジニアになりたいという思いが明確になりました。おかげで希望の道へ進むことが決まりました。